1. はじめに|あおり運転は他人事じゃない
みなさん、車を運転していて「なんか後ろの車がピッタリついてくるな…」とヒヤッとした経験、ありませんか?実はそれ、**あおり運転(煽り運転)**かもしれません。
最近ではドライブレコーダーの映像がニュースで取り上げられることも増えてきて、「危険運転」「妨害運転」という言葉も耳にするようになりましたよね。でも、「自分には関係ない」と思っている人も、ちょっと待ってください。
実際、ある調査ではドライバーの約7割(72.5%)が煽られた経験があると答えています。そして驚くことに、**そのうち76.5%は『特に心当たりがない』**と感じているんです。
つまり、煽り運転は「自分が悪いことをしたから煽られる」わけじゃなく、誰にでも突然降りかかる可能性があるということ。
しかも、煽り運転は2017年に発生した悲惨な高速道路での事故をきっかけに社会問題化し、2020年には「妨害運転罪」として法律で明確に罰せられるようになりました。違反内容によっては免許取消や実名報道といった、人生を大きく揺るがす事態にもなりかねません。
とはいえ、ただ恐れる必要はありません。どんな行動が煽り運転とされるのか、もし巻き込まれたらどうすればいいのか、そして予防するにはどうすればいいのか——それを知っているかどうかで、リスクは大きく変わります。
この記事では、
- 煽り運転の具体的な手口
- 高速・一般道での対処法
- トラブルを防ぐための運転マナー
など、実践的な情報を7つのポイントに分けて解説していきます。安全なカーライフのために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
2. 妨害運転(煽り運転)の定義と対象行為
ニュースやSNSで「煽り運転が危険だ」と言われても、実際にどんな行為が「妨害運転」とされるのか、イマイチわかりにくいですよね。
でもご安心を。2020年に改正された道路交通法では、煽り運転は正式に**「妨害運転罪」**として定義され、取り締まりの対象になっています。
妨害運転の定義とは?
簡単に言えば、他の車の通行を妨害する目的で、危険な運転をすること。この“妨害の意思”があったと認められると、普通の交通違反とは違って、刑事罰の対象になる重大な行為とみなされるんです。
妨害運転とされる10の具体例
以下のような運転が「妨害運転」に該当する可能性があります:
- センターラインをはみ出して対向車に嫌がらせ
- 前方に障害がないのに急ブレーキ
- 異常な車間距離の詰め(テールゲート)
- ジグザグ運転や急な車線変更
- 左側からの追い越しや無理な割り込み
- パッシング・ハイビームの乱用
- 必要のないクラクション連打
- 威嚇するような幅寄せ
- 高速道路で意味なく50km/h以下でノロノロ走行
- 高速道路での無断停車・駐車
どれも、「ちょっとムカついたからやってやった」みたいな心理から起こりがちですが、その“ムカつき”が命取り。実際に事故が起きなくても、“やろうとした意思”があればアウトです。
「ついやってしまった」でも通用しない
例えば、「前の車が遅いから近づいただけ」と思っていても、後ろからグッと迫られた相手は大きな恐怖を感じます。警察はその“恐怖を与える行為”自体を問題視します。

だからこそ、軽い気持ちの運転でも法的に重く扱われる。それが煽り運転なんです。
3. あおり運転の刑罰とリスク
「ちょっとムカついたから」「軽い気持ちでやっただけ」——その一瞬の行動が、あなたの人生を大きく変えることになるかもしれません。
あおり運転は、今や単なるマナー違反ではなく、犯罪行為として取り締まりの対象になっています。では、もし妨害運転罪に問われたら、どんな処罰が待っているのでしょうか?
妨害運転に該当するとどうなる?
以下のように、違反の内容と結果によって刑罰が大きく変わります:
◆交通の危険を生じさせるおそれがある場合
- 懲役:3年以下
- 罰金:50万円以下
- 違反点数:25点加算 → 一発免許取消
- 免許再取得までの欠格期間:2年間(累積点数が多い場合は最長5年)
◆実際に交通の危険を発生させた場合(急停止させる、進路妨害など)
- 懲役:5年以下
- 罰金:100万円以下
- 違反点数:35点加算 → 免許取消
- 欠格期間:3年間(累積があると最長10年)
つまり、一度でも妨害運転が認定されれば、即アウト。再びハンドルを握ることが数年単位でできなくなる可能性もあるんです。
刑罰だけじゃない!社会的リスクも重大
法的な処罰以上に怖いのが、世間の目と社会的信用の喪失です。
- 実名報道や顔写真がニュースで流れる
- 勤務先や学校にまで報道が及ぶ
- SNSで個人情報が拡散され、炎上
- 会社を解雇される、家族への影響も…
これまで積み重ねてきた信用や生活基盤が、一瞬で崩れてしまう。これが、あおり運転が「人生を壊す行為」とまで言われるゆえんです。
一番の防衛策は「やらないこと」
どんな理由があっても、煽ってはいけない。たとえ相手が悪く見えても、自分の行動は自分でコントロールできます。

感情のままに運転するのではなく、「もしこれが記録されていたら?ニュースになったら?」と、冷静に自分を見つめ直すことが大切です。
4. 実際に煽られたときの対処法【共通編】
いざ運転中に「これって煽られてる!?」と感じたとき、どうしたらいいのか。頭が真っ白になって、冷静な判断が難しくなるのも無理はありません。
でも、正しい対応方法を知っておけば、落ち着いて行動できる可能性がぐっと高まります。ここでは、高速道路でも一般道でも共通して使える基本的な対処法をご紹介します。
✅ 1. ドライブレコーダーやスマホで証拠を記録する
まず最優先なのが証拠を残すこと。これがないと、あとで警察に通報しても動いてもらえないケースもあります。
- ドライブレコーダーの映像を保存
- ナンバープレート、車種、色を確認
- 煽りが始まった時間や場所をメモする
前後2カメラタイプのドラレコがあると、後方からのあおり運転にもしっかり対応できます。
✅ 2. 身の危険を感じたらすぐに110番通報
「相手が車を降りてきそう」「幅寄せされて怖い」など、少しでも不安を感じたら、ためらわず110番しましょう。
通報の際は、以下の情報を伝えるとスムーズです:
- 現在地(わからない場合は目立つ建物や看板を伝える)
- 相手車両のナンバー・車種・色
- どういった煽りを受けているか
- 危険な状況にあるかどうか
通報中は車の窓を閉め、すぐにドアをロック。無理に降りたり、口論を始めたりしないようにしましょう。
✅ 3. 走行中のパトカーや白バイに助けを求める
もし運よく警察車両が近くにいれば、ハザードを点けたり、クラクションを鳴らして異常を伝えることも有効です。
特に高速道路では、SA・PAで警察車両を見かけたら自分から駆け寄って事情を説明するのが安心。
✅ 4. 絶対にしてはいけない行動
やり返したくなる気持ちはわかりますが、反撃・挑発行為は絶対NG。
次のような行為は、逆に自分が妨害運転とみなされる可能性もあります:
- 無理にブレーキを踏んで仕返し
- クラクションで応戦
- 相手を追いかける、進路をふさぐ
感情に任せた行動は、さらに危険な状況を招くだけです。

「もしもの時の対応」は、事前に知っているかどうかがカギです。冷静に対処できるよう、この記事の内容をしっかり覚えておきましょう。
5. 一般道での対処法
煽り運転は、なにも高速道路だけの話ではありません。日常的に走る一般道でも、信号待ちや渋滞中、狭い道などで突然巻き込まれることがあります。
でも安心してください。正しい対処法を知っておけば、被害を最小限に抑えることができます。ここでは、一般道で煽られたときにとるべき行動をご紹介します。
✅ 1. 無理に逃げず、安全に「譲る」ことを優先
まず大切なのは、自分と同乗者の身の安全を最優先に考えること。
後ろの車がピッタリくっついてきてプレッシャーをかけてきたときは、無理にスピードを上げたり急な操作をするのではなく、路肩に寄って道を譲るのが賢明です。
周囲の車や歩行者の安全を確保しながら、
- 車線が広ければゆっくり左に寄る
- コンビニやガソリンスタンドなどの安全な場所に入ってやり過ごす
といった方法を取るのがベストです。
✅ 2. 落ち着ける場所に避難し、状況を整理する
もし相手がついてこなかった場合はラッキーです。そのまま深追いせず、一度車を止めて気持ちを落ち着けましょう。
相手が後をつけてきた場合でも、焦らず
- 人気のあるお店や施設の駐車場
- 交番や警察署の近く
などに車を停め、窓とドアをロックして110番通報しましょう。
✅ 3. 絶対に車外に出ない
「話し合えばわかるだろう」と思ってドアを開けてしまうのは、非常に危険です。煽り運転をする人は、冷静さを失っているケースが多く、暴力や器物破損に発展するおそれもあります。
- ドアロックを確実に
- 窓もすべて閉める
- スマホやドラレコで相手の様子を録画
といった自衛策を徹底してください。
✅ 4. 後で警察に届け出るときのために記録を残す
煽られた直後は、 adrenaline(アドレナリン)が出ていて記憶があいまいになりがちです。安全が確保できたらすぐに、
- 相手車のナンバー・車種・色
- どこで、どんな行為をされたか
- 発生時刻、通報の有無
などをメモやスマホのメモアプリに記録しておきましょう。

一般道は信号や交差点、歩行者など注意点が多い場所です。だからこそ、相手の挑発に乗らず、冷静にやり過ごす判断力がとても大切なんです。
6. 高速道路での対処法
高速道路で煽られると、スピードの高さと逃げ場の少なさから、一般道よりも恐怖を感じやすいのが特徴です。
パニックになりやすい状況ですが、ここで焦ってしまうと事故につながるリスクが高まってしまいます。
落ち着いて、正しいステップで対処することが何よりも大切です。
✅ 1. 速度を一定に保つ
後ろから車がピッタリ迫ってきたとき、つい加速して逃げたくなりますが、急加速や急ブレーキは絶対NG。
高速道路ではちょっとした操作ミスが、大きな事故に直結することもあります。
- 法定速度内で安定した速度を保つ
- ブレーキを踏むよりも、アクセルを緩めて自然にスピードを落とす
といった、あくまで冷静なコントロールが重要です。
✅ 2. 左車線に移動して道を譲る
煽り運転は、特に追い越し車線(右車線)を走行しているときに起こりやすいです。
- ミラーで後続車の動きに注意
- 周囲の安全を確認してから、左側の走行車線へ移動
煽ってくる車はスピードを出したいだけというケースも多く、道を譲ればそのまま去っていくこともあります。
✅ 3. 高速道路の路肩には安易に停まらない
「もう限界…」と思って路肩に停まりたくなるかもしれませんが、高速道路の路肩は非常に危険です。
- 追突事故のリスクが高く、二次災害の可能性もあります
- やむを得ず停車する場合は、ハザードランプ+三角表示板+発煙筒を使用し、車外には絶対に出ないでください
可能であれば、無理せずにサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)まで走行して避難しましょう。
✅ 4. サービスエリア・パーキングエリアで落ち着く
SA・PAは、煽り運転に遭遇したときの一時避難場所として最適です。
- 周囲に人が多いため、安心感がある
- 車を安全に停めて、窓とドアをロック
- 警察に通報するか、施設の人に助けを求める
このように、自分の安全を確保できる空間に移動することが第一です。

高速道路は逃げ場が少ないからこそ、**「あえて逃げない」「譲ってやり過ごす」「安全な場所へ誘導する」**という判断がとても効果的です。
7. 煽られないための予防策
煽り運転は、加害者が一方的に悪いケースがほとんどですが、自分の運転が知らず知らずのうちに相手をイラつかせてしまうこともある、というのが現実です。
だからこそ、トラブルに巻き込まれないためには、「煽られにくい運転」を心がけることも大切なんです。ここでは、煽られないためにできる5つの自衛策を紹介します。
✅ 1. 流れに合ったスピードで走る
- 制限速度は守りつつ、周囲の交通の流れに合わせて走る
- とくに高速道路でのノロノロ運転や右車線をずっと走り続ける行為は、後続車を苛立たせる原因になりがち
「安全運転=遅く走る」ではありません。状況に応じた柔軟なスピード調整が大切です。
✅ 2. 後方確認をこまめに行う
バックミラーやサイドミラーを定期的に確認して、後ろの車の様子を把握しておくことも予防策のひとつ。
- 急に車間を詰めてくる車がいたら、早めに車線変更して譲る判断ができる
- 視野を広く保つことで、自分の存在が“障害物”にならないように意識できる
煽り運転のターゲットにされないよう、自分の立ち位置を常に確認しておくことがポイントです。
✅ 3. クラクションの使い方に注意
クラクションは、本来危険回避のためだけに使う道具です。
- 「信号変わったのに進まない!」といった理由で不満を表すために鳴らすのはNG
- 突然クラクションを鳴らされると、相手は驚きと怒りを感じやすい
不用意なクラクションは無意識の挑発行為になることがあるので、必要な場面以外では控えましょう。
✅ 4. ウインカーは早めに出す
- 曲がる直前や車線変更時にギリギリでウインカーを出すと、後続車に驚かれる
- 必要なタイミングよりも2~3秒早めを意識すると、余裕を持った動きができます
ウインカーの使い方は、「周囲に配慮できるドライバーかどうか」のサインでもあります。
✅ 5. 車の状態や装備を整えておく
- ブレーキランプ切れやライトの点灯忘れが、後続車に不安や不満を与えることもあります
- ドライブレコーダーが「録画中」と分かるステッカーを貼っておくと、トラブル抑止効果もアップ
自分自身の安全だけでなく、「周囲のドライバーに不安を与えないこと」も重要なマナーです。

煽り運転に巻き込まれるのを完全に防ぐことは難しくても、自分の運転ひとつで“ターゲットになりにくくする”ことは可能です。
普段のちょっとした気配りが、トラブルを遠ざける一番の防御策になりますよ。
🔚 まとめ|煽り運転から身を守るために、知っておくべきこと
あおり運転は、いつ、どこで、誰に起きてもおかしくない現代の交通トラブルです。
本記事では、煽り運転の種類から実際の対処法、予防策までを詳しくご紹介してきました。
最後に、要点をもう一度振り返っておきましょう。
✅ 煽り運転=妨害運転罪として刑罰の対象になる重大な違反行為
✅ 高速道路・一般道での具体的な対処法を知っておくことが大切
✅ 日常の運転マナーや装備で“煽られにくい”環境をつくる
冷静な判断と備えが、あなたと家族の安全を守る最大のカギになります。
ドラレコの設置や安全装備の充実も、万が一に備える意味でとても重要ですよ!
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よくある質問
- Qドラレコは後方カメラも必要ですか?
- A
はい、煽り運転の多くは後方から行われるため、前後2カメラタイプがおすすめです。
- Q煽られた時に自分も少し怒って応戦してしまいました。これって違反ですか?
- A
相手に対してブレーキで仕返ししたり幅寄せなどをした場合、自分も妨害運転とみなされる可能性があります。冷静な対応が何よりも重要です。
- Q高速道路で後続車に煽られたらどうすれば?
- A
まずは速度を一定に保ち、無理せず左車線に移動して道を譲りましょう。危険を感じたらSAやPAに避難し、警察へ通報してください。






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