1. はじめに
車の任意保険を見直すとき、まず候補に挙がるのが「車両保険を外す」という選択肢です。確かに、車両保険を外せば毎月の保険料はぐっと安くなります。中には「事故なんてそうそう起きないし、万が一のときは自腹で直せばいい」と考える方もいるでしょう。
しかし、実際に事故が起きたときのダメージは想像以上です。ローンが残ったまま車がなくなったり、次の車を買う資金が用意できなかったり、最悪の場合は保険会社からの再加入を断られることもあります。特にローン返済中の車で車両保険を外すのは、経済的にも精神的にも非常にリスクが高い行為です。
この記事では、車両保険を外すことでどんな末路をたどる可能性があるのか、実際の事例を交えて解説します。また、「どうしても保険料を下げたい」という方のために、車両保険に加入しながら負担を軽くする方法も紹介します。
あなたが後悔しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。
2. 車両保険を外したときに起こるリスク
車両保険を外すと、毎月の保険料は確かに安くなります。ですが、その分カバーされない範囲が大きくなり、事故後に直面する負担は計り知れません。ここでは、特に注意すべき3つのリスクを解説します。
1. ローン残債地獄
ローンで購入した車が全損になった場合、車両保険がないと修理費や買い替え費用はもちろん、自分で負担しなければなりません。しかもローンは事故後も返済が続くため、「車がないのにローンだけ払い続ける」という状況になります。これは心理的にも経済的にもかなりのダメージです。
2. 再加入困難
大きな事故で等級が大幅に下がると、次回更新時に車両保険の加入を断られるケースがあります。特に等級が1〜3まで落ちると、保険会社から「車両保険は不可」とされることも珍しくありません。結果、将来的に必要になったときに加入できないリスクがあります。
3. 精神的負担
「事故を起こしたらどうしよう…」という不安を常に抱えながら運転するのは大きなストレスです。特にローンが残っている場合や、通勤・生活に車が必須の場合は、この精神的負担が日々の運転に悪影響を与えることもあります。

このように、車両保険を外すことで短期的には保険料が節約できても、長期的には予想以上の出費やストレスを抱える可能性が高まります。
3. 実際にあった事例
ここからは、「車両保険を外して後悔した」リアルな事例をご紹介します。数字だけでは伝わらない、生々しい現実です。
事例:ローン2台分を背負うことになった男性
ある男性は、約100万円のコンパクトカーをローンで購入しました。保険料を抑えるため、車両保険は外して契約。ところが、購入からわずか1か月後、事故で車は全損に…。当然、保険からの補償はゼロ。ローンだけが丸ごと残る状態になりました。
その後、新しい車をローンで購入しますが、なんと2か月後に再び事故。やはり車両保険には入っておらず、2台目の車も全損。結果、合計300万円のローンだけを抱えるという事態に陥ってしまいました。
保険等級の急降下と再加入拒否
この2度の事故で保険等級は一気に最低レベルまで落ち込み、任意保険自体の継続が難しくなりました。車両保険はもちろん、通常の保険契約も条件付きでしか受けられず、保険料も跳ね上がる結果に。
生活の変化
残ったのは、ローンの返済義務と古い中古車だけ。新しい車を買う資金もなく、親や知人から譲り受けた車に乗り続ける生活を余儀なくされました。保険料節約のつもりが、数年間にわたって大きな経済的負担を背負うことになったのです。

この事例は極端なように見えますが、ローンを組んでいる方で車両保険を外している場合、誰にでも起こり得る話です。
次は、唯一「車両保険を外してもいい」とされるケースについて解説します。
4. 車両保険を外してもよいケース
基本的に車両保険は加入すべきですが、状況によっては外しても大きな問題にならない場合もあります。ここでは、例外的に「外してもOK」とされるケースを紹介します。
1. 人から譲り受けた車
家族や知人から無料で譲ってもらった車など、購入費用がかかっていない車は、万が一失っても金銭的ダメージが少なく済みます。この場合は、修理や買い替えも自己判断で対応できるため、車両保険なしでも現実的です。
2. 価値がほとんどない車
市場価値が5〜10万円程度の古い車や、いわゆる「スクラップ寸前」の車は、車両保険に加入しても保険金額が低く、支払う保険料に対して受け取れる補償が見合わない場合があります。こうした車は、保険料を払うよりも、その分を次の車の購入資金として貯めるほうが合理的です。

ただし、いずれのケースでも「事故後の生活にどれだけ影響が出るか」を考えることが重要です。通勤や通学、生活必需品の買い物などで車が欠かせない場合、古い車でも修理費がかさむ可能性はあります。そのため、車両保険を外すかどうかは、生活への影響度を基準に判断しましょう。
5. 車両保険を安く入る方法
「車両保険は必要だと分かっているけど、保険料が高くて…」という方も多いと思います。
ここでは、補償を確保しながら保険料を抑える3つの方法を紹介します。
1. 補償範囲を選ぶ
- 一般条件
他車との衝突だけでなく、電柱やガードレールへの衝突、自損事故、盗難、自然災害まで幅広く補償します。安心感は抜群ですが、保険料は高めです。 - 車対車(限定)
他車との事故のみが対象で、自損事故や単独事故は補償されません。一般条件より保険料は安くなりますが、補償範囲が狭いので注意が必要です。費用優先の場合の選択肢になります。
2. 免責金額を設定する
- 免責金額とは、保険を使う際に自己負担する金額のことです。
一般的な設定は「0-10万円」(1回目は自己負担なし、2回目以降は10万円負担)ですが、これを「10-10万円」に変更すると保険料を下げられます。 - 例えば、事故で修理費が200万円かかった場合でも、自己負担10万円を払えば残りは保険でカバーされます。
3. 長期契約(3年契約)を利用する
- 一部の保険会社では3年間の長期契約が可能です。
- この場合、契約期間中に事故を起こしても等級ダウンの影響は契約満了時にまとめて適用されます。そのため、短期契約より一時的な保険料の急上昇を防ぐことができます。

この3つを組み合わせれば、「安心」と「節約」を両立させることが可能です。
まとめ
車両保険は保険料の中でも高額な部分ですが、それを外すことで得られる節約効果は一時的なものに過ぎません。
事故が起きたとき、ローンだけが残る「残債地獄」や、保険等級の急降下による再加入不可など、取り返しのつかないリスクを抱えることになります。
この記事のポイント
- ローン返済中は車両保険がほぼ必須
- 外してもよいのは「価値が低い」か「譲り受けた」車のみ
- 節約するなら、補償範囲の見直し・免責金額の設定・長期契約で対応
- 一括見積もりで他社と比較すれば、条件はそのままで保険料を下げられる可能性大

車両保険は「もしものときの命綱」です。目先の保険料の安さだけで判断せず、長期的な安心と経済的な安定を優先しましょう。
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よくある質問
- Q中古車でも車両保険は必要ですか?
- A
購入価格やローンの有無によります。購入金額が高い中古車や、ローン返済中の車は加入を強くおすすめします。価値が低い場合や譲り受けた車であれば、外しても現実的です。
- Q保険料を安くする一番効果的な方法は?
- A
複数の保険会社を一括見積もりで比較することです。同じ補償内容でも、会社によって年間で数万円の差が出ることがあります。免責金額の設定や補償範囲の見直しも効果的です。
- Q車両保険を外した後、再加入はできますか?
- A
可能ですが、事故歴や等級によっては加入を断られる場合があります。特に等級が低い状態では、条件付きや高額な保険料になることが多いです。






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