エンジンから伝わる振動が、最近なんだか大きくなった気がする。 発進や停止のときに「ガツン」とした衝撃を感じるようになった。 でも警告灯は点かないし、普通に走れるからそのままにしている……。
実はその違和感、エンジンマウントの劣化が原因かもしれません。
エンジンマウントは、エンジンと車体のあいだに挟まれているクッションのような部品です。 普段はほとんど意識されませんが、振動を吸収し、エンジンを正しい位置に保つというとても重要な役割を担っています。
ところがこの部品、車検では明確な交換基準がなく、劣化していても見逃されがち。 その結果、「なんとなく乗り心地が悪い」「年式が古いから仕方ない」と放置されやすいのが現実です。
しかしエンジンマウントの劣化を放置すると、快適性が損なわれるだけでなく、 周囲のホース類や補機部品に負担がかかり、思わぬ高額修理につながることもあります。
この記事では、
- エンジンマウントが劣化したときに現れる具体的な症状
- 交換時期の目安と見極め方
- 放置することで起こり得るリスク
- 交換作業を考える際に知っておくべきポイント
を、専門知識がなくてもイメージできるよう、できるだけ噛み砕いて解説していきます。
「最近ちょっとおかしいかも?」と感じている方はもちろん、 これから長く愛車に乗り続けたい方にも役立つ内容になっています。
見えないけれど、確実に効いてくる部品。 まずはエンジンマウントについて、正しく知るところから始めていきましょう。
1. なぜエンジンマウントが重要なのか
エンジンマウントは、エンジンと車体をつなぐ“ただのゴム部品”と思われがちですが、 実際には走行性能・快適性・耐久性すべてに関わる重要な役割を担っています。
車のエンジンは走行中、常に振動しながら大きな力を発生させています。 もしエンジンが車体に直接固定されていたら、その振動はそのまま車内に伝わり、 ステアリングやシート、ダッシュボードまでブルブルと揺れてしまいます。
そこで活躍するのがエンジンマウントです。 エンジンマウントはクッションの役割を果たし、エンジンの振動や衝撃を吸収しつつ、位置を正確に保持しています。
この「位置を保つ」という点が、実はとても重要です。
エンジンは周囲に、
- ラジエーターホース
- エアコン配管
- 排気系パーツ
- ファンベルトや補機類
といった多くの部品を抱えています。 エンジンマウントが劣化してエンジンが必要以上に動くようになると、 これらの部品が引っ張られたり、接触したりして二次トラブルを引き起こします。
また、エンジンが揺れることで、
- 発進・停止時のショックが大きくなる
- 加減速がギクシャクする
- 変速時に違和感が出る
といった症状も出やすくなります。 これらは「エンジンやミッションの不調」と誤解されやすいポイントでもあります。
さらに厄介なのが、エンジンマウントは車検で明確にチェックされる項目ではないという点です。 ゴムの劣化は見た目だけでは判断しづらく、異音や振動が出て初めて気づくケースが少なくありません。
つまりエンジンマウントは、
- 壊れてもすぐ走れなくなるわけではない
- 警告灯も点かない
- でも確実に車の調子を悪くしていく
という、非常に“気づきにくい重要部品なのです。

次の章では、エンジンマウントがどのような仕組みで振動を抑えているのか、 構造や種類の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
2. エンジンマウントの仕組みと役割
エンジンマウントの役割を正しく理解するには、 まず「どんな構造をしていて、何をしている部品なのか」を知っておくことが大切です。
エンジンマウントは、エンジンと車体のあいだに挟まれている支持部品です。 単にエンジンを固定しているだけでなく、振動を吸収しながら位置を安定させるという、 一見地味ですが非常に高度な仕事をしています。
エンジンマウントの主な役割
- エンジンの振動を吸収し、車内に伝えにくくする
- エンジンを正しい位置に保持する
- 走行中の揺れや衝撃から周辺部品を守る
特に重要なのが「振動を吸収しつつ、動きすぎないように抑える」という点です。 柔らかすぎるとエンジンが大きく揺れ、硬すぎると振動がそのまま車内に伝わってしまいます。
エンジンマウントは、そのバランスを取るために工夫された構造になっています。
エンジンマウントの代表的な構造
一般的なエンジンマウントは、金属製のブラケットのあいだにゴム素材を挟んだ構造です。 このゴム部分がクッションとなり、振動や衝撃を和らげています。
一方で、ディーゼル車や高級車などでは、液体封入タイプのエンジンマウントが使われることもあります。
- 内部にオイルなどの液体を封入
- 低周波・高周波の振動を効率よく吸収
- 静粛性や快適性を重視した設計
このタイプは乗り心地に優れる反面、経年劣化で内部の液体が漏れると、 一気に性能が低下するという弱点もあります。
エンジンマウントの配置と個数
エンジンマウントは1か所だけで支えているわけではありません。 多くの車では、
- エンジン側マウント
- ミッション側マウント
- 前後または左右のサブマウント
といった形で、3〜4か所に分けて配置されています。
これにより、加速・減速・コーナリングなど、 さまざまな方向からかかる力を分散して受け止めることができます。
ただし、1か所でも劣化すると他のマウントに負担が集中し、 連鎖的に寿命を縮めてしまうケースも少なくありません。

次の章では、エンジンマウントが劣化したときに、 実際にどのような症状が現れるのかを具体的に解説していきます。
3. エンジンマウントが劣化したときに現れる主な症状
エンジンマウントは徐々に劣化していく部品のため、 突然壊れるというよりも、少しずつ違和感が増えていくのが特徴です。
そのため「こんなものかな?」と見過ごされやすく、 気づいたときには劣化がかなり進んでいるケースも少なくありません。
ここでは、エンジンマウントが劣化したときに現れやすい代表的な症状を紹介します。
アイドリング時の振動が大きくなる
もっとも多い症状が、停車中の振動増加です。 信号待ちや駐車中に、
- ハンドルが細かく震える
- シートや背中にブルブルした振動が伝わる
- ダッシュボード周辺が微妙に揺れる
といった変化を感じるようになります。
これは、エンジンの振動を吸収していたゴムが硬化し、 クッション性能が落ちているサインです。
エンジン始動・停止時に大きなショックが出る
エンジンをかけた瞬間や、エンジンを止めたときに、
- 「ガツン」「ドン」と衝撃を感じる
- 車体全体が一瞬大きく揺れる
といった症状が出ることがあります。
本来であればエンジンマウントが吸収するはずの動きを、 吸収しきれなくなっている状態です。
変速時・加減速時に異音がする
シフトを「N」から「D」「R」に入れたときや、 発進・加速・減速のタイミングで、
- 「ゴン」「ガタッ」という音がする
- 金属が当たるような感触がある
といった異音や違和感が出ることもあります。
これは、エンジンやミッションが必要以上に動き、 周囲の部品に近づいたり接触したりしている可能性を示しています。
走行時にギクシャクした挙動になる
エンジンマウントが劣化すると、 アクセル操作に対して車の反応がワンテンポ遅れたり、 加減速がスムーズでなくなることがあります。
特に、
- 低速走行時
- 渋滞時のストップ&ゴー
で違和感を覚えやすいのが特徴です。
目視できる劣化(亀裂・剥離・液漏れ)
ボンネットを開けて確認できる位置にマウントがある場合、 以下のような状態が見られることもあります。
- ゴム部分にひび割れがある
- ゴムがちぎれたり、剥がれている
- 液体封入タイプでオイルが滲んでいる
ここまで劣化している場合、性能はかなり低下していると考えてよいでしょう。

次の章では、エンジンマウントがなぜ劣化するのか、 そして放置するとどんなリスクがあるのかを詳しく解説します。
4. エンジンマウントが劣化する原因と放置するリスク
エンジンマウントは消耗品のため、どんな車でも少しずつ確実に劣化していきます。 ここでは、主な劣化原因と、放置した場合に起こり得るリスクを整理していきましょう。
エンジンマウントが劣化する主な原因
もっとも大きな原因は、ゴム素材の経年劣化です。
エンジンマウントに使われているゴムは、
- 熱(エンジンの発熱)
- 振動やねじれ
- 酸化や紫外線
といった影響を長年受け続けています。 その結果、徐々に硬くなり、弾力を失っていきます。
また、以下のような要因も劣化を早めます。
- 急加速・急減速が多い運転
- 発進・停止を繰り返す街乗り中心の使用
- エンジンオイルやATFの漏れによるゴムの侵食
特にオイル類が付着すると、ゴムが膨潤して柔らかくなり、 本来の形状を保てなくなるケースもあります。
劣化を放置するとどうなるのか
エンジンマウントの劣化を放置しても、 すぐに走行不能になることはほとんどありません。
しかし問題なのは、周囲の部品を巻き込んでダメージが広がる点です。
エンジンの位置が下がったり、大きく動くようになると、
- ラジエーターホースが引っ張られて亀裂が入る
- エアコン配管に負担がかかる
- ファンベルトや補機類の寿命が縮む
といった二次被害が発生しやすくなります。
また、振動や衝撃が増えることで、
- エンジンやミッションの取付部に金属疲労が蓄積する
- ボルトやブラケットが緩む・割れる
といった深刻なトラブルにつながる可能性もあります。
最悪の場合、マウントが完全に破断し、 走行中にエンジンが大きく傾くような危険な状態になることも否定できません。
「まだ走れる」が一番危ない
エンジンマウントの怖いところは、
- 警告灯が点かない
- 徐々に悪化するため慣れてしまう
- 他の不調と勘違いされやすい
という点にあります。
「まだ走れるから大丈夫」と思っているうちに、 結果的に修理費が高くついてしまうケースも少なくありません。

次の章では、エンジンマウントを交換すべきタイミングについて、 走行距離や年数の目安をもとに解説していきます。
5. エンジンマウントの交換時期の目安
エンジンマウントは、ブレーキやタイヤのように 「何kmで必ず交換」と決まっている部品ではありません。
そのため、交換の判断が遅れやすいのですが、 いくつかの目安を知っておくことで見極めやすくなります。
走行距離による目安
一般的に、エンジンマウントの交換目安とされる走行距離は おおよそ10万km前後です。
ただしこれはあくまで目安で、
- 短距離走行や街乗りが多い
- 渋滞路をよく走る
- 坂道やストップ&ゴーが多い
といった使用環境では、5万〜7万km程度でも劣化が進んでいるケースがあります。
経過年数による目安
走行距離が少なくても、 年数による劣化は避けられません。
目安としては、
- 5〜7年:点検を意識したい時期
- 10年前後:交換を検討したい時期
となります。
特に、あまり車に乗らない場合でも、 ゴムは時間とともに硬化していくため注意が必要です。
距離や年数に関係なく交換を考えるべきケース
以下のような症状が出ている場合は、 走行距離や年数に関係なく、交換を検討する価値があります。
- アイドリング時の振動が明らかに増えた
- 始動・停止時のショックが大きい
- 変速時に異音や違和感がある
- 目視でゴムの亀裂や液漏れが確認できる
これらは、エンジンマウントの性能が すでに低下しているサインと考えてよいでしょう。
早めの対応が結果的に安く済む
エンジンマウント自体の部品代は、 車種にもよりますが比較的高額ではありません。
しかし劣化を放置すると、 ホース類や補機部品の破損といった二次トラブルが発生し、 結果的に修理費が大きく膨らむこともあります。
「まだ大丈夫」ではなく、 「そろそろかもしれない」という段階で点検・交換を考えることが、 車を長く快適に乗るコツです。

次の章では、エンジンマウントの交換作業を考えるうえで、 必ず知っておきたい安全面のポイントを解説します。
6. 交換作業を考える前に知っておきたい安全対策
エンジンマウントの交換は、部品自体は比較的シンプルですが、 作業内容は決して軽く見てはいけません。
というのも、エンジンマウントはエンジンの重さそのものを支えている部品だからです。
作業を誤ると、
- エンジンが傾く、または落下する
- 車体が不安定になり下敷きになる
- 周囲の部品を破損させる
といった、非常に危険な状況につながる可能性があります。
なぜ安全対策が最重要なのか
エンジンマウント交換では、 一時的にエンジンをマウントから切り離す工程が発生します。
このとき、エンジンは数十kg〜100kg以上の重さを持った状態で、 別の方法で確実に支えておく必要があります。
また、車体を持ち上げた状態で作業するため、 車両そのものを安定させることも欠かせません。
「ジャッキだけで支えれば大丈夫」と思われがちですが、 これは非常に危険な考え方です。
車体を確実に固定する重要性
ジャッキはあくまで持ち上げるための道具であり、 長時間車体を支える目的には向いていません。
作業中に少し力が加わっただけでも、 車体がズレたり、ジャッキが傾いたりするリスクがあります。
そのため、エンジンマウント交換を検討する場合は、 必ず車体をリジッドラック(ウマ)で固定する必要があります。
安全確保という意味で、ここは絶対に妥協してはいけないポイントです。
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車体を確実に固定できていない状態で作業を進めるのは、 「慣れているから大丈夫」では済まされない危険行為です。
安全に不安がある場合は、無理をせず整備工場やディーラーに依頼する判断も、 立派な選択肢だと言えるでしょう。

次の章では、実際の交換作業がどのような流れで行われるのかを、 DIY視点で段階的に整理していきます。
7. エンジンマウント交換作業の一般的な流れ(DIY視点)
ここでは、エンジンマウント交換をDIYで行う場合の 一般的な作業の流れを段階的に整理します。
あくまで全体像を理解するための内容なので、 実際に作業する際は必ず車種ごとの整備書や手順を確認してください。
① 事前準備と工具の確認
作業を始める前に、必要な工具や環境を整えます。
- ジャッキ・リジッドラック(ウマ)
- ソケットレンチ(12mm / 14mmなど車種により異なる)
- トルクレンチ
- 軍手・保護手袋
途中で工具が足りなくなると、 エンジンを支えたまま作業が止まることもあるため、 事前準備は入念に行いましょう。
② 車体のジャッキアップと固定
平坦で安定した場所に車を停め、 サイドブレーキを確実にかけたうえでジャッキアップします。
車体が上がったら、必ずリジッドラックで確実に固定します。 ジャッキのみで作業するのは非常に危険です。
③ エンジンを別の方法で支持する
エンジンマウントを外す前に、 エンジンが落ちたり傾いたりしないよう、 下からジャッキなどを使ってエンジン本体を軽く支えます。
このとき、オイルパンに直接当てるのではなく、 木片などを挟んで力を分散させるのが一般的です。
④ 古いエンジンマウントの取り外し
エンジンが安定して支持できたら、 エンジンマウントを固定しているボルトを緩めます。
年数が経っている車両では、
- ボルトが固着している
- 錆で回りにくい
といったケースも多いため、 無理に力をかけず、必要に応じて潤滑剤を使いましょう。
⑤ 新しいエンジンマウントの取り付け
古いマウントを外したら、新しいマウントを所定の位置にセットします。
このとき、
- 向きが正しいか
- ズレなく収まっているか
を必ず確認します。
仮締め後、エンジン位置を微調整しながら ボルトを本締めしていくのがポイントです。
⑥ 規定トルクでの締め付け
エンジンマウントは、 締め付けトルクが非常に重要な部品です。
締めすぎても、緩すぎてもトラブルの原因になるため、 必ず規定トルクを守って締め付けます。
トルク管理の重要性については、 次の章で詳しく解説します。
⑦ 最終確認と試運転
すべての作業が終わったら、
- 工具の置き忘れがないか
- ボルトの締め忘れがないか
- エンジン支持を外して問題ないか
を確認します。
車体を下ろしたあと、エンジンを始動し、 異音や過剰な振動がないかをチェックします。
短距離の試運転を行い、 発進・停止・加減速がスムーズかどうか確認できれば完了です。

次の章では、エンジンマウント交換で特に失敗しやすい 「トルク管理」について詳しく解説します。
8. トルク管理を甘く見ると起きるトラブル
エンジンマウント交換で、意外と軽視されがちなのが ボルトの締め付けトルク管理です。
「しっかり締めておけば大丈夫」 「今まで感覚でやってきたから問題ない」
そう思われる方も多いのですが、エンジンマウントに関しては 感覚締めは失敗のもとになりやすい部位です。
締めすぎ・緩すぎ、どちらも危険
エンジンマウントのボルトは、 エンジンの振動や駆動力を常に受け続けています。
そのため、
- 締めすぎ:ボルトやブラケットに過剰な負担がかかり、金属疲労や破損の原因になる
- 緩すぎ:走行中にズレが生じ、異音や再発振動につながる
という、どちらも避けたいリスクがあります。
特に締めすぎは、
- ネジ山の損傷
- マウント本体の変形
- 次回整備時にボルトが外れない
といったトラブルを引き起こしやすく、 結果的に修理費が高くつく原因になります。
なぜトルクレンチが必要なのか
エンジンマウントには、車種ごとに メーカーが指定した締め付けトルクがあります。
これは、耐久性・振動吸収・安全性を総合的に考慮して 決められている数値です。
トルクレンチを使えば、
- 規定トルクを正確に再現できる
- 締めすぎを防げる
- 作業の再現性が高くなる
というメリットがあります。
エンジンマウントのように 「しっかり固定されていること」が重要な部位ほど、 トルク管理は欠かせません。
▼ トルク管理に必須の基本工具
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「プロじゃないから必要ない」のではなく、 プロの手順に近づけるために必要な道具だと考えると分かりやすいでしょう。

次の章では、エンジンマウント交換をより効率的に行うための 同時交換の考え方や、部品選びのポイントについて解説します。
9. 同時交換と部品選びのポイント
エンジンマウントの交換を検討する際、 「どこまで交換するべきか」「どの部品を選べばいいのか」で迷う方は多いです。
ここでは、後悔しにくい考え方として、 同時交換のポイントと部品選びの基準を整理します。
エンジンマウントは“1か所だけ”でいい?
エンジンマウントは、前章でも触れたとおり 複数個でエンジンを支える構造になっています。
そのため、1か所だけ新品にしても、
- 他のマウントに負担が集中する
- 振動が完全に改善しない
- 残ったマウントの寿命が一気に縮む
といったケースが起こりやすくなります。
特に走行距離が多い車や、年数が経っている車では、 全数交換、もしくはミッションマウントとの同時交換を検討するのが合理的です。
同時交換するメリット
- エンジン位置が正しくリセットされる
- 振動や異音の改善効果が分かりやすい
- 工賃や作業時間をまとめられる
特に工賃面では、 個別に交換するよりもトータルで安く済むことが多く、 結果的にコストパフォーマンスが良くなります。
純正品・純正同等品・強化品の違い
エンジンマウントには、大きく分けて以下の選択肢があります。
- 純正品:メーカー設計どおりの乗り心地・耐久性
- 純正同等品:性能は近く、価格を抑えられることが多い
- 強化品:振動吸収よりも剛性を重視
街乗りメインの車であれば、 純正または純正同等品を選ぶのが無難です。
強化エンジンマウントは、
- エンジンの動きがシャープになる
- シフトフィールが向上する
といったメリットがある一方で、 振動や騒音が増える傾向があるため、用途を選びます。
街乗りユーザーが注意したいポイント
「なんとなく強化品の方が良さそう」と選んでしまうと、
- アイドリング振動が気になる
- 同乗者から不満が出る
といったことにもなりかねません。

日常使いがメインであれば、 快適性と耐久性のバランスを重視した選択がおすすめです。
まとめ|振動や違和感は“車からのサイン”
エンジンマウントは、普段ほとんど意識されることのない部品ですが、 実は快適性・安全性・車の寿命に大きく関わっています。
劣化すると、
- アイドリング時の振動が増える
- 発進・停止時のショックが大きくなる
- 異音やギクシャクした挙動が出る
といった形で、少しずつ不調が現れます。
それでも「まだ走れるから」と放置してしまうと、 周囲のホース類や補機部品に負担がかかり、 結果的に修理費が高くついてしまうことも少なくありません。
エンジンマウントは、例えるなら建物の免震装置のような存在です。 普段は目立たなくても、これが本来の役割を果たさなくなると、 車全体に振動やダメージが広がっていきます。
走行距離や年数はあくまで目安ですが、
- 10万km前後
- 10年近く経過
- 振動や異音に違和感を覚えたとき
こうしたタイミングは、エンジンマウントを見直す良いきっかけです。
DIYで作業する場合は、 安全確保とトルク管理を最優先に考えることが何より重要です。
「まだ大丈夫」と思えるうちに一度点検してみるだけでも、 愛車の状態を知る大きなヒントになります。
振動や違和感は、車からの小さなSOS。 それに気づいてあげることが、 これからも快適に、安心して走り続けるための第一歩です。
あわせて読みたい
エンジンマウントの劣化は、車全体のコンディションを見直す良いきっかけにもなります。 あわせて以下の記事もチェックしておくと、より理解が深まります。
「最近ちょっと調子が悪いかも」と感じている方は、 これらの記事も参考にしながら、愛車の状態を一度整理してみてください。
参考文献・出典
- エンジン・ミッションマウントのリセットと重要性(Auto-G)
- エンジンマウント交換が必要になる症状例(GARAGENT)
- 車検・点検で見落とされやすいエンジンマウントの劣化(グーネットマガジン)
- エンジンマウントとは何か?構造と役割の基礎解説(Car Knowledge)
- エンジンマウント交換費用の実例(N-BOX事例)
- エンジンマウント交換が必要な5つのサイン(GMT Rubber)
- エンジンマウントを交換すべき理由とタイミング(Polyflex)
- 故障したエンジンマウントの代表的な症状(Mechanic.com.au)
- エンジン振動とマウント劣化に関するQ&A(Yahoo!知恵袋)
- 異音・振動とエンジンマウントの関係(carview! 知恵袋)
よくある質問
- Q車検で指摘されなければ交換しなくても大丈夫?
- A
必ずしも安全とは言えません。 エンジンマウントは車検で明確な交換基準がなく、 劣化していても指摘されないケースが多い部品です。
振動や異音などの違和感が出ている場合は、 車検の結果に関係なく点検・交換を検討する価値があります。
- Q振動が少し増えた程度でも交換したほうがいい?
- A
「少しだけだから」と感じる段階こそ、実は判断が重要です。 エンジンマウントの劣化は徐々に進むため、 初期症状のうちに対応したほうが、二次トラブルを防ぎやすくなります。
以前と比べて明らかに変化を感じる場合は、 一度点検してもらうだけでも安心材料になります。
- Q強化エンジンマウントは街乗りでも問題ない?
- A
使用は可能ですが、注意が必要です。 強化エンジンマウントはエンジンの動きを抑える分、 振動や騒音が増える傾向があります。
街乗りや通勤がメインの方、同乗者がいる方には、 純正または純正同等品のほうが快適に感じるケースが多いでしょう。
走行スタイルや用途に合わせて選ぶことが大切です。






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