「カタログ燃費どおりに走ったこと、一度もないんだけど…」
車に乗っている人なら、きっと一度はこう思ったことがありますよね。
新車のカタログやメーカー公式サイトに載っている燃費表示。
あれを見て「この車、燃費いいじゃん!」と期待したのに、実際に乗ってみると 思ったよりガソリンが減るのが早い……そんな経験、かなり多いです。
実はこれ、あなたの運転が下手だからでも、車がハズレだからでもありません。
「燃費表示」と「実燃費」は、そもそもズレる前提で作られているんです。
この記事では、
- なぜカタログ燃費と実燃費はズレるのか
- 燃費表示はどこまで信用していいのか
- 最新の「WLTCモード」は本当に現実的なのか
といった疑問を、専門用語に偏らず、できるだけ分かりやすく解説していきます。
さらに後半では、実燃費を把握してムダを減らす考え方や、 ちょっとした意識で燃費を改善する具体的なコツも紹介します。
「燃費表示は信用できない!」で終わらせるのではなく、
どう読み取って、どう使えば損をしないのかが分かる内容になっていますので、 これから車を買う人も、今の燃費にモヤっとしている人も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね 😊
なぜ「燃費表示」と「実燃費」はズレるのか?
まず最初にハッキリさせておきたいのは、
カタログ燃費が「嘘」だから実燃費とズレているわけではない、という点です。
多くの人が感じているモヤモヤは、燃費表示そのものよりも、
「その数字がどういう前提で出されているのか」を知らないことから生まれています。
車のスペック表に載っている燃費は、いわゆる「誰が乗っても再現できる平均値」ではありません。
実際には、かなり限定された条件のもとで測定された参考値なんです。
そのため、街乗り・通勤・買い物・渋滞といったリアルな使い方をすると、 燃費がカタログ値より2〜3割ほど低くなるのは、むしろ自然な結果と言えます。
「同じ車なのに、どうしてこんなに差が出るの?」と思うかもしれませんが、
燃費は車の性能だけで決まる数字ではないからです。
実燃費には、
- 走る場所や気温などの使用環境
- エアコンやライトといった電装品の使い方
- アクセル・ブレーキ操作などの運転の仕方
といった要素が大きく影響します。
つまり、燃費は「人によって変わる数字」なんですね。
ここを理解せずにカタログ燃費だけを見ると、
「話が違う」「だまされた気がする」と感じてしまうのも無理はありません。

次の章では、その燃費表示がどんな場所・どんな条件で測られているのかを、 もう少し踏み込んで見ていきましょう。
カタログ燃費はどこで測られている?シャシーダイナモ試験の実態
カタログ燃費が実燃費と大きくズレる理由を理解するうえで、
「どこで、どうやって燃費が測られているのか」を知ることはとても大切です。
実は燃費測定は、私たちが普段走っている公道では行われていません。
シャシーダイナモメーターと呼ばれる、室内の試験装置の上で測定されます。
シャシーダイナモとは、簡単に言うと
車をその場に固定したまま、タイヤだけを回して走行を再現する装置です。
この試験では、以下のようなかなり理想的な条件がそろえられています。
- 道路は常に平坦で、坂道や段差は一切なし
- 渋滞や信号待ちはなく、決められた速度パターンで走行
- エアコン・ライト・ワイパーなどの電装品はすべてOFF
- 乗員や荷物は想定せず、余計な重量がない状態
こうして見ると、普段の通勤や買い物の使い方とは、
かなりかけ離れているのが分かりますよね。
さらに、燃費測定を行うのは一般のドライバーではなく、
燃費測定を専門に行うプロです。
アクセル操作や加速のタイミングも、
「どうすれば一番燃費が伸びるか」を知り尽くした運転が前提になります。
加えて、メーカーは試験に使う車両についても、
エンジンの状態が安定した“ベストコンディション”の個体を用意することがあります。
エンジンは新車状態より、ある程度走行して
内部の摩擦が落ち着いたほうが燃費が良くなる傾向があるためです。
つまりカタログ燃費とは、
「理想的な環境 × 理想的な車両状態 × 理想的な運転」がそろったときに出せる数字。
この前提を知らずに見ると、
実際の燃費と差が出るのは、むしろ当然だと言えます。

次の章では、こうした試験環境の違いを踏まえたうえで、
実燃費を大きく左右する3つの要因を、もう少し具体的に解説していきます。
実燃費がズレる本当の理由は「3つ」ある
ここまでで、カタログ燃費がかなり理想的な条件で測られていることは分かりましたよね。
では実際に、私たちの普段使いで燃費が落ちてしまう原因は何なのか。
結論から言うと、理由は大きく3つに分けられます。
① 使用環境の違い(気温・道路・天候)
燃費は、走り方以前に「環境」の影響をかなり受けます。
燃費試験は、おおむね外気温25℃前後という、人にも車にも優しい条件で行われます。
ところが現実は、真夏や真冬が当たり前ですよね。
- 夏:エアコン使用でエンジン負荷が増える
- 冬:暖機運転が長くなり、燃料を多く消費する
この時点で、春や秋に比べて燃費が悪化しやすい状況が出来上がっています。
さらに、道路状況も無視できません。
- 坂道が多いエリア
- 信号や交差点が多い市街地
- 雨・雪による路面抵抗の増加
特に坂道では、わずか数%の勾配でも燃料消費は一気に増えます。
「同じ距離を走っているのに燃費が全然違う」という現象は、環境要因が大きいんです。
② 電装品の使用(エアコン・ライト・ナビ)
次に影響が大きいのが、電装品の使用です。
車の電気は、基本的にエンジンで発電しています。
つまり電気をたくさん使うほど、エンジンに負荷がかかり、燃費は落ちます。
中でも影響が大きいのがエアコン(A/C)です。
- A/C ONで燃費が1割以上悪化するケースも珍しくない
- 除湿目的でもコンプレッサーは作動する
さらに、ヘッドライト・ワイパー・ナビ・ドラレコなど、
現代の車は電気を使う装備だらけです。
カタログ燃費ではこれらがすべてOFF。
実燃費が下がるのは、ある意味当然なんですね。
③ 運転の仕方・使い方(ここが一番差が出る)
そして、実燃費にもっとも大きな影響を与えるのが、運転の仕方です。
よくある燃費悪化の原因がこちら。
- 発進時に強くアクセルを踏む
- 無駄な加速とブレーキを繰り返す
- 渋滞で平均速度が極端に低い
特に急加速・急減速は、燃費にとってかなりのマイナス。
同じ車でも、運転が変わるだけで燃費が大きく変わります。
また、車両の使い方も重要です。
- 不要な荷物を積みっぱなし
- ルーフキャリアなどで空気抵抗が増えている
目安として、100kgの荷物で燃費は約3%悪化すると言われています。
小さな差に見えて、積み重なると無視できません。

このように実燃費は、
「環境 × 装備 × 運転」の影響を強く受ける数字です。
だからこそ、カタログ燃費とズレるのは異常ではありません。
むしろ「どれくらいズレているか」を把握することが大切なんです。
「実燃費」を正しく知ることが、燃費改善の第一歩
ここまで読んで、「燃費がズレる理由は分かったけど、じゃあ結局どうすればいいの?」と感じた人も多いと思います。
結論から言うと、
まずは自分の車の“実燃費”を正しく把握することが何より大切です。
というのも、多くの人は
- 今、自分がどれくらい燃費を悪化させているのか
- どんな運転をすると燃費が落ちるのか
を感覚でしか分かっていないからです。
ところが燃費が数値として見えるようになると、不思議と運転は変わります。
- 発進で踏みすぎた瞬間に燃費がガクッと落ちる
- 一定速で走ると燃費が回復する
- 渋滞やアイドリングがどれだけムダか分かる
こうした変化がリアルタイムで分かると、
「無意識の燃費ロス」に自然と気づけるようになるんです。
そこで便利なのが、HUD(ヘッドアップディスプレイ)タイプの燃費表示アイテムです。
HUD ヘッドアップ ディスプレイ(OBD2+GPS モード)
このタイプは、車両のOBD2情報とGPSを使って、
- リアルタイム燃費
- 車速
- 走行状況
などをフロントガラスに投影してくれます。
視線を大きく動かさずに確認できるので、
安全性を保ったまま燃費を意識できるのが大きなメリットです。
「燃費表示は信用できない」と感じていた人ほど、
“自分の走りの結果”をそのまま見せてくれるこうしたアイテムは相性がいいです。
HUD ヘッドアップ ディスプレイ(OBD2+GPS モード)
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燃費を意識した運転は、ガソリン代の節約だけでなく、
運転そのものを穏やかにしてくれるというメリットもあります。
燃費だけじゃない。車の状態が見えると運転はもっと安定する
燃費を意識し始めると、次に気になってくるのが
「今の車の状態って大丈夫なのかな?」という点です。
実は燃費が悪化しているとき、
その裏で車にムダな負荷がかかっているケースも少なくありません。
たとえば、
- エンジンが十分に温まる前に高回転を使っている
- 渋滞で水温が上がりすぎている
- 知らないうちに無駄なアイドリングを続けている
こうした状態は、燃費だけでなく
エンジンの寿命や走行安定性にも影響してきます。
そこで役立つのが、燃費に加えて
車両情報をまとめて確認できるOBD2マルチメーターです。
OBD2 マルチメーター 車載HUD B1
このタイプのHUDは、
- 燃費表示
- 車速
- 水温
- エンジン回転数
といった情報を、ひと目で確認できます。
特に水温が見えるようになると、
- 冬場の暖機運転をやめるタイミング
- 夏場や渋滞時の負荷増加
が分かりやすくなり、
無駄にエンジンを酷使しなくなります。
結果的に、
- 運転が落ち着く
- 無駄な加減速が減る
- 燃費が安定しやすくなる
といった好循環が生まれます。
obd2 マルチメーター 車載HUD B1
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「燃費改善=我慢」ではありません。
車の状態を理解して、無理のない走りをするだけで、 結果はちゃんと数字に表れます。
最新の燃費表示「WLTCモード」はどこまで信用できる?
ここまでで、カタログ燃費と実燃費がズレる理由、そして
実燃費を把握することの重要性はかなり見えてきたと思います。
では最後に気になるのが、
「今主流のWLTCモードなら、どこまで信用していいの?」という点ですよね。
結論から言うと、
WLTCモードは“かなり現実に近づいたが、万能ではない”という位置づけです。
WLTCモードって何が違うの?
WLTCモードは、世界共通で使われている燃費測定基準で、
従来のJC08モードよりも実際の走行シーンを強く意識して作られています。
特徴は、走行状況を次の3つのモードに分けて測定している点です。
- 市街地モード:信号・渋滞・低速走行を想定
- 郊外モード:流れの良い一般道を想定
- 高速道路モード:一定速度での巡航を想定
これらを総合した数値が、私たちがよく目にする
「WLTCモード燃費」です。
JC08モードのような「おとなしすぎる走り」ではなく、
加速や減速もある程度リアルに再現されています。
それでも実燃費と差が出る理由
WLTCモードになっても、
実燃費とのズレが完全になくなるわけではありません。
理由はシンプルで、WLTCモードもあくまで統一条件の試験だからです。
- エアコン使用は想定より少なめ
- 積載量はほぼゼロ
- 道路勾配や天候は考慮されない
つまり、あなたの
- 通勤ルート
- 住んでいる地域
- 運転のクセ
までピッタリ再現しているわけではありません。
だから、WLTC燃費より
- 1〜2割低い → よくある
- ほぼ同じ → 燃費運転がかなり上手
くらいの感覚で考えると、現実とズレにくいです。
WLTCモードの正しい使い方
WLTCモードの最大の価値は、
「車同士を公平に比較できる」点にあります。
同じ基準で測られているからこそ、
- どの車が燃費重視なのか
- どの車がパワー重視なのか
を冷静に判断できます。
逆に、
「自分の実燃費=WLTC数値になるはず」と期待しすぎると、 ギャップにがっかりしてしまいます。
WLTC燃費は、
- 購入前の比較用の指標
- 実燃費との差を見るための基準
として使うのが正解です。

次の章では、ここまでの内容を踏まえて、
実燃費を少しでもカタログ値に近づける具体的な運転ステップを紹介していきます。
実燃費をカタログ値に近づけるための具体的ステップ
「燃費がズレる理由」や「WLTCモードの正しい見方」が分かったところで、
ここからは今日から実践できる燃費改善のコツを見ていきましょう。
特別な装備や我慢が必要なわけではありません。
ちょっとした運転の意識だけで、実燃費は十分に改善できます。
エコドライブ10のすすめ
環境省などでも推奨されている、燃費改善の基本がこちらです。
- ふんわりアクセル「eスタート」
発進時は5秒ほどかけて、時速20km程度までゆっくり加速。
これだけで約10%の燃費改善が期待できます。 - 車間距離をしっかり取る
前の車の動きを早めに予測でき、無駄な加減速が減ります。 - 早めのアクセルオフ
信号や停止が見えたら、早めにアクセルを離してエンジンブレーキを活用。
燃料カットが働き、約2%の改善につながります。 - エアコンは必要なときだけON
暖房のみで済む場面ではA/CスイッチをOFFに。
無駄なコンプレッサー作動を防げます。 - アイドリングを減らす
駐停車が長くなる場面ではエンジンを停止。
10分で約130ccの燃料を節約できます。 - 渋滞を避けるルート選び
出発前にナビや地図アプリで混雑状況を確認するだけでも効果あり。 - タイヤの空気圧を適正に保つ
空気圧不足は転がり抵抗を増やし、市街地で約2%燃費が悪化します。 - 不要な荷物を降ろす
100kgの積載で燃費は約3%悪化。
トランクは定期的に整理しましょう。 - 迷惑駐車をしない
自分だけでなく周囲の渋滞を招き、結果的に燃費悪化につながります。 - 燃費を定期的にチェックする
数値を意識するだけで、運転は自然と穏やかになります。

これらはどれも、「ゆっくり走る」ことより
ムダを減らすことを意識した内容です。
まとめ|燃費表示は「疑うもの」ではなく「使いこなすもの」
車の燃費表示は、「実際と違う」「信用できない」と思われがちですが、
本当の問題は数字そのものではなく、受け取り方にあります。
カタログ燃費は、あくまで
- 理想的な環境
- 理想的な車両状態
- 理想的な運転
がそろった条件で測られた参考値です。
そのため、日常の使い方で
2〜3割ほど実燃費が低くなるのは、決して珍しいことではありません。
現在主流のWLTCモードは、従来より現実に近づいていますが、
それでも万人にピッタリ当てはまる魔法の数字ではありません。
大切なのは、
- WLTC燃費は「車選びの比較基準」として使う
- 実燃費は「自分の使い方の結果」として受け止める
という考え方です。
自分の実燃費を把握し、
運転や使い方を少し見直すだけで、
- ガソリン代は確実に下がり
- 運転は穏やかになり
- 車にも優しい走り
ができるようになります。
燃費を意識することは、我慢やストレスではありません。
車と長く、上手に付き合うための「知恵」です。
この記事が、燃費表示に対するモヤモヤを解消し、
あなたのカーライフを少しでも快適にするヒントになれば嬉しいです 😊
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燃費の考え方が分かってきたら、次は「日常の使い方」や「維持費全体」にも目を向けてみるのがおすすめです。
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燃費にも安全にも効く、プロが実践している運転の基本。
あわせて読むことで、
「燃費」だけでなく「車の使い方そのもの」がラクになるはずです。
参考文献
- WebCG|カタログ燃費と実燃費が大きくズレる理由とは
- 日本自動車工業会(JAMA)|実燃費に関する調査資料
- くるまのニュース|なぜ燃費表示と実燃費は一致しないのか
- 車選びドットコムQ&A|カタログ燃費と実燃費の違いについて
- Auto Messe Web|WLTCモード燃費はどこまで信用できる?
- KENDALL LAB|実燃費が悪化する要因とその仕組み
- Wikipedia|Worldwide Harmonised Light Vehicles Test Procedure(WLTC)
- 欧州委員会|実走行におけるCO2排出量と燃料消費の調査報告(2022–2024)
よくある質問
- QWLTCモードの燃費でも、実燃費と差が出るのは普通ですか?
- A
はい、WLTCモードでも実燃費と差が出るのは普通です。
WLTCモードは、従来のJC08モードよりも実際の走行に近づけた試験方法ですが、
それでもエアコン使用・道路勾配・渋滞・天候・運転のクセまでは完全に再現できません。目安としては、WLTC燃費より1〜2割ほど低い実燃費であれば、 多くの人にとって「想定内」と考えて問題ありません。
- Q車の燃費計と満タン法、どちらが正しい燃費ですか?
- A
より正確なのは満タン法です。
満タン法は、
- 給油量
- 走行距離
から計算するため、測定条件がシンプルで誤差が少ないのが特徴です。
一方、車載の燃費計はあくまで参考値で、
車種や設定によって実燃費とズレることもあります。とはいえ、燃費の「傾向」を見るには車載燃費計でも十分役立ちます。
日々の変化を見る → 定期的に満タン法で確認という使い分けがおすすめです。
- QHUDやOBD2機器は車検に通りますか?
- A
基本的には、正しく設置されていれば車検に通るケースがほとんどです。
注意点としては、
- フロントガラスの視界を大きく妨げないこと
- メーター表示や警告灯が隠れないこと
- 後付け配線が適切に処理されていること
が挙げられます。
心配な場合は、車検時だけ一時的に取り外すという方法もあります。
OBD2接続タイプであれば、脱着が簡単なのもメリットです。






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