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一度は消えた「直列6気筒エンジン」が再注目されている理由とは?今なぜ復活しているのか徹底解説!

車の基礎知識
  1. 1. はじめに|「消えたはずの直列6気筒」が復活した理由とは?
  2. 2. 直列6気筒エンジンとは?特徴と魅力を徹底解説
    1. ● 直列6気筒エンジンってどういう構造?
    2. ● 魅力①|振動が少なく、超なめらか
    3. ● 魅力②|構造がシンプルで整備性も良い
    4. ● 魅力③|高出力化しやすい設計
  3. 3. なぜ一度は消えたのか?直列6気筒が淘汰された3つの理由
    1. ● 理由①|衝突安全性とクラッシャブルゾーンの確保が難しかった
    2. ● 理由②|FF車(前輪駆動)の普及と“横置きできない”問題
    3. ● 理由③|ダウンサイジングと燃費規制の影響
  4. 4. 直列6気筒が再び選ばれるようになった理由
    1. ● 理由①|生産コストと設計効率の改善
    2. ● 理由②|エンジン本体のコンパクト化に成功した
    3. ● 理由③|安全基準の再編と直6の“逆転有利”
    4. ● 理由④|ディーゼル+直6で“プレミアム感”を演出
  5. 5. 現在も直列6気筒を採用している代表的な車
    1. ● BMW|直6といえばやっぱりココ!
    2. ● メルセデス・ベンツ|新世代の「M256」直6エンジン
    3. ● トヨタ|BMWとの協業による“スープラ復活”
    4. ● マツダ|CX-60に搭載された直6ディーゼル
    5. ● ランドローバー|高級SUVに直6ガソリン&ディーゼル
  6. 6. 直列6気筒エンジンの未来はあるのか?
    1. ● 主流は依然として直列4気筒&3気筒
    2. ● 高級車・特別モデルでの“生き残り”
    3. ● EV時代への移行でどうなる?
    4. ● 直6は“こだわり派”にとっての最後の楽園かもしれない
  7. まとめ|直列6気筒エンジンは“消えた技術”ではない!
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  8. よくある質問
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1. はじめに|「消えたはずの直列6気筒」が復活した理由とは?

かつて高級車の代名詞とも言える存在だった「直列6気筒エンジン」。BMWやトヨタ・クラウン、日産セドリックなど、多くの名車に搭載されてきたこのエンジン形式ですが、2000年代に入るとその姿を次第に見かけなくなりました。

理由ははっきりしています。安全性の確保やダウンサイジング、さらにはFF(前輪駆動)化の波によって、長くて重たい直列6気筒エンジンは“時代遅れ”とされ、一度は市場から姿を消したのです。

しかし近年、あの直6(ちょくろく)が「帰ってきた」と話題になっています。「なんで今さら?」「復活するメリットなんてあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそこには最新技術や自動車市場の変化が密接に関係しているんです。

この記事では、直列6気筒エンジンの特徴や魅力を改めて振り返りながら、

  • なぜ消えたのか?
  • なぜ今また復活しているのか?
  • どの車種が採用しているのか?
  • 今後の展望は?

といったテーマを、車の構造に詳しくない方にも分かりやすく、丁寧に解説していきます!

車選びの参考にしたい方も、昔ながらの車好きな方も、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!




2. 直列6気筒エンジンとは?特徴と魅力を徹底解説

まずは、そもそも「直列6気筒エンジン」って何なのか、基本から確認しておきましょう。

● 直列6気筒エンジンってどういう構造?

直列6気筒エンジン(ストレートシックス)は、名前の通り6つのシリンダー(気筒)が横一列に並んで配置されたエンジンです。クランクシャフトの1本に対し、6つのピストンが順番に動いて力を生み出す仕組みです。

この構造が持つ最大の特徴が「完璧なバランス」です。

● 魅力①|振動が少なく、超なめらか

「完全バランスエンジン」とも呼ばれる直6は、エンジンを動かすことで発生する振動(一次振動・二次振動・慣性偶力)をほぼすべて内部で打ち消し合うことができます。

結果として、振動が少なくエンジンの回転が非常にスムーズ。アイドリング中も静かで、アクセルを踏んだ時の吹け上がりも心地よく、「シルキーシックス(絹のような6気筒)」という異名もあるほどです。

● 魅力②|構造がシンプルで整備性も良い

意外かもしれませんが、V型エンジンと比べると直列エンジンの方が構造はシンプル。V6だと左右にバンク(気筒列)が分かれてヘッドも2つ必要になりますが、直6は1つで済むので、部品点数が少なくて済みます。

特にDOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)形式では、カム周りの部品がV型だと2セット必要になりますが、直6では1セットでOK。整備のしやすさや、トラブルが起きた時の対処のしやすさもポイントです。

● 魅力③|高出力化しやすい設計

直6エンジンは、各気筒の動作が120度ずつずれていて、クランクシャフトが均等に回転するため、高回転までスムーズに回すことができます。また、排気干渉も少なく、吸排気効率にも優れるため、高出力化にも向いている構造とされています。

このため、かつてのスポーツセダンやGTカー、高級車など、走りと上質さの両立が求められる車に多く搭載されてきました。

もちろん、良いことばかりではありません。このあと「直列6気筒エンジンが一度“淘汰”された理由」も見ていきましょう。




3. なぜ一度は消えたのか?直列6気筒が淘汰された3つの理由

いくら性能やフィーリングが良くても、直列6気筒エンジンは一時期、市場からほとんど姿を消してしまいました。では、なぜそんなに優秀なエンジンが“消えてしまった”のでしょうか?

その背景には、技術進化だけでなく「時代の要請」がありました。


● 理由①|衝突安全性とクラッシャブルゾーンの確保が難しかった

直6エンジンは構造上どうしてもエンジンの全長が長くなるため、車の前方スペースを多く取ります。

しかし、近年の衝突安全基準では、車体前方に「クラッシャブルゾーン(衝撃吸収エリア)」をしっかり確保する必要があります。長いエンジンを積むと、このゾーンが取れず、衝突時の安全性を確保しづらいという問題がありました。

その結果、よりコンパクトなV型6気筒(V6)エンジンが採用されるようになったのです。


● 理由②|FF車(前輪駆動)の普及と“横置きできない”問題

1990年代以降、車のプラットフォームは「FF(前輪駆動)」が主流となりました。これはスペース効率やコスト面で優れており、小型〜中型車の多くがFF化されました。

ここで問題になるのがエンジンの搭載方法。FF車ではエンジンを横向きに載せる「横置きレイアウト」が基本ですが、長い直列6気筒エンジンは横に寝かせるには長すぎるため、構造的に無理が生じてしまいます。

つまり、FF車には直6が物理的に不向きだったんです。


● 理由③|ダウンサイジングと燃費規制の影響

2000年代に入ると、環境規制と燃費性能の向上が世界中の自動車メーカーにとって大きな課題になりました。

その流れで、エンジンの小型化(ダウンサイジング)が進み、「2.0L直4ターボ」や「ハイブリッド」が次々と登場。これにより、直列6気筒のような**排気量の大きい多気筒エンジンは“燃費が悪くコストが高い”**として敬遠されるようになっていったのです。


結果として、「大きくて重い、燃費が悪くて、積みにくいエンジン」という評価を受けた直6は、合理化の波にのまれて市場から姿を消すことになりました

でも…ここで終わりじゃなかったんです。
次は、なぜそんな直列6気筒が“今、再び選ばれている”のかを見ていきましょう。




4. 直列6気筒が再び選ばれるようになった理由

一度は時代遅れとされ、姿を消しかけた直列6気筒エンジン。しかし、ここ数年で再び注目される存在になっています。その背景には、かつてとは違う技術革新と市場ニーズの変化がありました。

ここでは、直6が“今また選ばれている”理由をわかりやすく解説します。


● 理由①|生産コストと設計効率の改善

自動車メーカーにとって、コストダウンとライン効率の向上は永遠の課題です。

従来、直列4気筒とV型6気筒は、エンジンの構造がまったく異なるため、別々の製造ラインや部品設計が必要でした。これは時間もコストもかかる非効率な方式。

ですが、直列6気筒であれば、直列4気筒の設計をベースに2気筒分延長するだけで済み、部品の共用性が高まります。結果として、開発費・製造ラインの統一化が実現しやすくなったのです。

BMWが早くからこの合理化を進めていたことで知られており、現在ではメルセデス・ベンツやマツダもこの流れに乗っています。


● 理由②|エンジン本体のコンパクト化に成功した

以前は「全長が長くて載せにくい」とされた直6も、技術の進化でコンパクト化が進みました。

たとえば、メルセデス・ベンツの新型直6「M256」では、シリンダー間の距離を短縮し、全長を従来の直列5気筒と同等に抑えるという驚異の進化を達成。

これにより、衝突安全ボディとの両立や、パッケージングの自由度が格段に向上し、縦置きFR車(後輪駆動)のモデルであれば、直6の搭載が難しくなくなったのです。


● 理由③|安全基準の再編と直6の“逆転有利”

過去に直6が衝突安全性で不利とされていたのは、あくまで「オフセット衝突」の試験基準によるものでした。

ところが最近は、「スモールオフセット」や「リーンオフセット」など、より限定された範囲の衝撃を再現する新基準が主流になりつつあります。こうなると、エンジン幅が狭い直列6気筒の方が有利なケースも出てきているのです。

つまり、「安全性で不利」という前提自体が、もはや過去のものになりつつあるということですね。


● 理由④|ディーゼル+直6で“プレミアム感”を演出

マツダが「CX-60」で採用したのがこのパターンです。ディーゼルエンジンはパワフルですが、振動が大きいのが欠点。

そこで、完全バランス構造の直列6気筒と組み合わせることで、上質で静かな走りを実現しています。「ディーゼルなのに高級感がある」と話題になったのも納得です。

技術が進化すれば、かつての弱点が逆に**“新しい武器”になる**という好例ですね。

では次に、実際に直列6気筒エンジンを搭載しているクルマにはどんなモデルがあるのか、代表的な車種を見ていきましょう。




5. 現在も直列6気筒を採用している代表的な車

直列6気筒エンジンが再び注目されているとはいえ、どんな車に実際搭載されているのか、気になりますよね?

ここでは、2025年現在、市販されている車種の中で直列6気筒エンジンを採用している代表的なモデルをご紹介します。スポーツカーからSUV、高級セダンまで、幅広いジャンルで活躍していますよ!


● BMW|直6といえばやっぱりココ!

BMWは昔から直列6気筒エンジンを重視してきた数少ないメーカーです。近年もその姿勢は変わらず、以下のような多くのモデルに直6を搭載しています。

  • 240i / 340i / 540i / X3 M40i / X5 40i など
  • 高性能モデル「M2」「M3」「M4」では、さらに高出力な直6ターボを搭載
  • ディーゼルでも「30d」「40d」などのグレードで直6を採用

BMWではガソリン・ディーゼル問わず、幅広い車種に直6をラインナップしているのが特長です。


● メルセデス・ベンツ|新世代の「M256」直6エンジン

一度はV6を主流にしていたメルセデス・ベンツですが、2018年から順次、新開発の直列6気筒「M256」エンジンに回帰しています。

  • Sクラス、GLE、Gクラスなどの上級モデルに搭載
  • AMGモデルでも「E53」などで直6+電動スーパーチャージャー+ハイブリッドの複合仕様を採用

V6に代わり、直6+電動化でパワーと効率を両立する方向へと舵を切っています。


● トヨタ|BMWとの協業による“スープラ復活”

トヨタのスポーツカー「スープラ(GRスープラ)」には、BMW製の3.0L直列6気筒ターボエンジン(B58型)が搭載されています。

  • スープラ RZグレードに搭載
  • 最高出力387馬力、0-100km/h加速はわずか約4秒台

国産車では数少ない“純粋な直6スポーツカー”として注目を集めています。


● マツダ|CX-60に搭載された直6ディーゼル

マツダは2022年に登場したCX-60にて、完全新開発の3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載しました。

  • 「e-SKYACTIV D」と呼ばれる新世代ディーゼル
  • 48Vマイルドハイブリッドと組み合わせ、環境性能も強化

国産車で直6ディーゼルというのは非常に珍しく、プレミアム感と力強さを兼ね備えたエンジンとして評価されています。


● ランドローバー|高級SUVに直6ガソリン&ディーゼル

ランドローバーも近年のモデルで直6エンジンを採用しています。特にフラッグシップSUVの「レンジローバー」や「ディフェンダー」などに注目。

  • レンジローバー / レンジローバースポーツ / ディスカバリー / ディフェンダー
  • 3.0L直6ターボ+48Vマイルドハイブリッド仕様

高級SUVにおいても、静粛性・滑らかさ・パワー感を重視したい層に支持されているようです。

このように、直列6気筒は「高級車」「スポーツモデル」「プレミアムSUV」など、こだわりの強いモデルにこそ選ばれるエンジンとなっています。




6. 直列6気筒エンジンの未来はあるのか?

直列6気筒エンジンは技術革新により一部で復活を果たしましたが、それでも「今後このエンジン形式は本当に生き残れるのか?」という疑問は残ります。

ここでは、直6エンジンがこれからどうなっていくのかを、最新の市場動向や技術トレンドとともに考えてみましょう。


● 主流は依然として直列4気筒&3気筒

現代の自動車市場では、やはり燃費性能とコンパクトさに優れた直列4気筒や3気筒エンジンが中心です。

特にハイブリッドやEVの台頭もあり、「多気筒エンジン=時代遅れ」という認識が強まっているのも事実。CセグメントやDセグメントでも、2.0L以下の4気筒+ターボ+電動化が定番となりつつあります。

そのため、直6が大衆車にまで普及する可能性はかなり低いと言わざるを得ません。


● 高級車・特別モデルでの“生き残り”

とはいえ、完全になくなるわけではありません。

  • 「エンジンフィールにこだわるユーザー」
  • 「高出力で滑らかな走りを求める層」
  • 「プレミアムカーにふさわしい静粛性を求める市場」

こうしたニーズは根強く、直6は**“選ばれたモデルだけが使える特別なエンジン”**として、一定の地位を維持していくでしょう。

メルセデスAMGのように、直6+ターボ+電動スーパーチャージャー+モーターといった複合的なパワートレインの構築も進んでおり、「高性能×低燃費」の両立が模索されています。


● EV時代への移行でどうなる?

今後、EV(電気自動車)のシェアがさらに伸びることで、そもそも**「エンジンを積まない車」が主流になる可能性**もあります。

とはいえ、完全なEVシフトにはまだ時間がかかると見られており、特に高級車や趣味性の高いスポーツカーでは、「エンジンのフィーリング」を重視したモデルの需要は残るでしょう。

つまり、直6エンジンはこれからも「すべての人のためのエンジン」ではなく、“わかる人のためのエンジン”として生き残る道を歩んでいくことになりそうです。


● 直6は“こだわり派”にとっての最後の楽園かもしれない

かつては当たり前だった直列6気筒は、今や選ばれしモデルにしか搭載されない希少な存在。でもだからこそ、それを選ぶ価値があるのです。

滑らかで上質なエンジンフィール、直感的に伝わるパワー感、そしてエンジンという機械そのものの魅力を味わいたい人にとって、直6は今でも“理想のエンジン形式”のひとつであることに変わりはありません。


まとめ|直列6気筒エンジンは“消えた技術”ではない!

一度は時代の流れに押されて姿を消しかけた直列6気筒エンジン。しかしその魅力――圧倒的な静粛性、スムーズな回転、上質なドライバビリティ――は、今なお色あせていません。

技術の進歩により、かつての弱点だった「長さ」や「燃費の悪さ」も克服されつつあり、むしろ選ばれし車だけが搭載する“プレミアムなエンジン”として再評価されています。

もちろん、誰もが手軽に乗れる存在ではありません。でもだからこそ、直6を選ぶということは、単なる移動手段以上の価値をクルマに求めている証拠なのかもしれませんね。


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よくある質問

Q
直列6気筒はなぜ“高級車向け”と言われるの?
A

静かで滑らか、振動が少ないという特徴が、上質な乗り心地を求められる高級車にぴったりだからです。高回転までなめらかに吹け上がる特性もあり、ドライバーにとっても「質感の高い走り」を提供してくれます。

Q
直列6気筒とV6って、性能的にどっちがいいの?
A

一長一短ですが、直6は振動が少なくスムーズな反面、全長が長くて搭載性に制限があります。V6はコンパクトでFF車にも積みやすいのがメリット。ただし、振動や整備性の面では直6の方が優れているとされます。

Q
直列6気筒は維持費が高いって本当?
A

一般的に4気筒よりパーツ点数が多く、排気量も大きいため、税金や燃料代が高くなる傾向があります。また、高級車に多く採用されているため、整備費や部品代も高めです。ただしそのぶん、満足度の高いエンジンでもあります。

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