はじめに|胸部プロテクターは“命を守る最後の壁”
バイクに乗るとき、ほとんどの人が「ヘルメット」には気を配りますよね。 でも、実はそれだけでは不十分なんです。オートバイ事故による死亡原因のうち、胸部損傷は全体の約37.8%を占め、頭部に次いで2番目に多い致命傷部位とされています。
胸の中心には心臓や肺といった、命を維持するために欠かせない臓器が集まっています。 もし転倒してメーターやハンドルに胸を打てば、瞬間的に命に関わるダメージを受けることもあるのです。 つまり、胸部の保護は「安全運転」と同じくらい大切なテーマなんです。
それでも、現実には胸部プロテクターの着用率はまだ1割未満(2021年で8.6%)。 「ちょっとそこまでだから」「暑いから」「面倒だから」――そんな理由で装着を後回しにしていませんか? 本記事では、胸部プロテクターの重要性や選び方、季節別のおすすめ装備まで、やさしく解説していきます。
安全は“意識する”だけでは守れません。 装備することが、あなた自身と家族を守る最も確実な方法です。 この記事をきっかけに、「胸部プロテクターを着ける習慣」を一緒に身につけましょう🏍✨
1.胸部損傷がなぜ危険なのか?
バイク事故と聞くと、多くの人は「頭部のケガ」を真っ先に思い浮かべるかもしれません。 確かに、ヘルメットが命を救うことはよく知られています。 でも実は、事故による死亡原因の第2位が胸部損傷なんです。
胸部には、心臓・肺・大動脈といった生命維持の要となる臓器が集まっています。 この部分に強い衝撃を受けると、外傷だけでなく内部出血や心停止など、外からは見えにくい致命的な損傷を引き起こすこともあります。
たとえば、胸を強く打つと「心臓振盪(しんぞうしんとう)」という現象が起きることがあります。 これは、比較的弱い力でも心臓の鼓動が乱れ、最悪の場合には瞬時に心停止を起こすという恐ろしい状態です。 つまり、スピードの出ていない転倒でも危険があるということなんです。
胸部損傷を招く3つの典型的な事故パターン

- 車体への衝突: 転倒時に前につんのめって、ハンドルやメーターに胸を強打。
- 外部設置物への衝突: 投げ出されてガードレールや対向車などに胸から激突。
- 自己衝突: 転倒した際、自分の肘や腕が胸に当たって肋骨を折るケース。
このように胸部のダメージは、スピードの大小に関係なく起きてしまうのが怖いところ。 しかも胸部は、骨格で守られているように見えて意外と衝撃に弱いんです。 だからこそ、プロテクターでの防御がとても大切なんですね。
そしてもう一つ見逃せないのが「通勤・通学ライダーの事故率」。 実はツーリング中よりも、いつもの道・短距離走行中の事故が多いんです。 慣れた道ほど油断が生まれやすく、「今日は大丈夫」と思ってしまう心理が事故を招いてしまいます。

日常のちょっとした移動でも、しっかり装備を整えて出発する。 それが、プロライダーに共通する“安全習慣”です。 次の章では、業界全体でどのように胸部プロテクターの普及が進んでいるのかを見ていきましょう。
2.胸部プロテクターの着用率と業界の取り組み
ここまで読んで「そんなに危ないなら、みんな胸部プロテクターを着けているのでは?」と思う方もいるかもしれません。 でも実際には、まだまだ普及が進んでいないのが現状です。
警察庁のデータによると、2021年時点での胸部プロテクター着用率はわずか8.6%。 ヘルメットのように義務化されていないこともあり、暑さや動きにくさを理由に敬遠されるケースが多いようです。
しかし近年、バイク業界全体で「胸部保護の重要性」を見直す動きが加速しています。 その中心となっているのが、バイク用品メーカーや販売店が加盟するJMCA(全国二輪車用品連合会)です。
JMCA胸部プロテクター推奨制度とは?
JMCAは、二輪車事故の死亡件数を減らすことを目的に「胸部プロテクター推奨制度」を2016年にスタートさせました。 これは、欧州安全基準であるEN規格(CEマーク)に準じた衝撃テストを実施し、基準を満たした製品を「推奨マーク付き」として認定する仕組みです。
- 星1: CEレベル1相当(基本的な衝撃吸収性能)
- 星2: CEレベル2相当(より高い衝撃吸収性能)
このように“星の数”で性能がひと目でわかるため、初心者でも安心して選べるのが特徴です。 また、デザイン性の高いインナータイプや、通気性を確保した軽量モデルも増えており、以前より装着しやすくなっています。
CE規格対応のおすすめモデル
着け心地と安全性を両立したい方には、CE規格に適合したプロテクター内蔵インナーウェアがおすすめです。 インナータイプなら、普段のジャケットの下にも着られるので、通勤や短距離ライドでも負担が少なく、装着率アップにもつながります✨
👉おすすめ:Daytona(デイトナ) バイク プロテクター インナー ウェア【CE規格対応】
- CE規格適合で高い安全性能
- 軽量&伸縮素材で快適なフィット感
- インナーなので季節を問わず装着可能
また、警視庁でも胸部プロテクターの着用を強く推奨しています。 詳しくは以下の公式サイトも参考にしてみてください。 👉 警視庁|ヘルメット・プロテクターの正しい使い方

「ちょっとした転倒でも、胸部を守れる安心感がある」——。 プロテクターは、一度使うと“着けないと不安になる”ほど頼もしい存在になります。 次の章では、このプロテクターがどのように衝撃を防いでくれるのか、その仕組みを詳しく見ていきましょう。
3.プロテクターの構造と物理的な守り方
胸部プロテクターが命を守るのは、ただ「硬いから」ではありません。 実はその中には、しっかりとした物理的な仕組みが隠れているんです。
衝撃を「分散」するシェル構造
まず、プロテクターの表面にあるシェル(外殻)部分。 これはプラスチックやカーボンなどの硬い素材で作られており、点で受けた衝撃を面全体に広げる役割を持っています。
たとえば、ハンマーで1点を叩くと大きなダメージになりますが、硬い板を挟むことで力が分散され、下の部分へのダメージが減りますよね。 胸部プロテクターもまさにその原理で、衝撃を「逃がす」ことで致命傷を防いでくれるのです。
衝撃を「吸収」するインナー構造
次に、内側にあるインナー層(クッション部分)です。 こちらは柔らかいスポンジや衝撃吸収フォームでできており、エネルギーをゆっくり吸収しながら変形することで衝撃を和らげます。
これは、クッションでボールを受け止めるイメージに近いですね。 硬いだけでは跳ね返ってしまう力を、柔らかい素材が「時間を稼ぎながら吸収」してくれるわけです。
つまり、シェルが衝撃を分散し、インナーが衝撃を吸収する。 この2つの層が連携することで、胸部に届く力を最小限に抑えているんです。
星印(JMCA推奨レベル)の違いもチェック!
- ★1: 欧州CE規格レベル1相当。軽くて動きやすいタイプ。
- ★2: CEレベル2相当。より厚みがあり、高速走行にも安心。
ツーリングが多い方や高速道路を走る機会がある方は、できるだけ星2(レベル2)相当のプロテクターを選ぶと安心です。 普段使いなら、通気性を重視したレベル1もおすすめですよ。

次の章では、こうした構造を理解したうえで、実際にどんなタイプを選べば失敗しないのかを、具体的に紹介していきます。
4.失敗しない胸部プロテクターの選び方
胸部プロテクターの重要性がわかっても、いざ選ぶとなると「どれを買えばいいの?」と迷ってしまう方も多いですよね。 でも大丈夫!いくつかのポイントを押さえれば、あなたにぴったりのプロテクターを見つけられます✨
① 試着してフィット感を確かめよう
プロテクターは“装着してこそ意味がある”アイテムです。 ネットの口コミだけではわからない、肩や胸のラインへのフィット感を確認するためにも、できれば用品店で試着するのがおすすめです。 動いたときにズレないか、呼吸が苦しくないかをしっかりチェックしましょう。
② 胸の中央をしっかり守るタイプを選ぶ
胸部プロテクターには、左右に分かれたセパレート型と、中央がつながったジョイント型があります。 中央に隙間があると、ちょうど心臓部分が無防備になってしまうため、JMCAもジョイント型や一枚構造タイプを推奨しています。
③ カバー範囲が広いものを選ぼう
できるだけ脇腹まで覆う形状だと、自分の肘が胸に当たって骨折する“自己衝突”も防げます。 また、ウェアに最初から付いている薄いパッドは簡易的なものが多いため、必要に応じて高性能タイプに交換しましょう。
④ プロテクター内蔵タイプも便利!
最近は、プロテクターを単体で着けるよりも、インナーやベストに内蔵されたタイプが人気です。 動きやすくて脱着もスムーズなので、通勤ライダーや女性にも好評なんですよ😊
👉おすすめ:RSタイチ バイク用 オールシーズン 胸部・背面プロテクター内蔵 メッシュベスト
- 胸部&背面プロテクター内蔵で安全性アップ
- メッシュ素材で通気性抜群、春〜秋に最適
- 軽量で動きやすく、普段のジャケットの下にも着用OK
プロテクターは「着けて終わり」ではなく、体に合うかどうかが本当に重要です。 安全性だけでなく、快適さも両立できるモデルを選んで、長く使えるお気に入りを見つけましょう✨

次の章では、季節ごとのおすすめ装備と、気温に合わせた選び方を紹介します。 夏の暑さや冬の寒さで着けなくなってしまう…そんな悩みを解決しますよ☀️❄️
5.季節別のおすすめ装備
「プロテクターって、夏は暑くてつけたくないし、冬は動きづらい…」 そんな声、実はとても多いんです。 でも最近のバイク用インナーやジャケットは、季節に合わせて快適に使えるものが増えています✨
ここでは、季節ごとにおすすめの装備スタイルを紹介します。 快適さと安全性を両立すれば、毎日のライディングがもっと楽しくなりますよ♪
☀️ 夏:通気性重視のインナータイプで涼しく快適に
真夏はプロテクターをつけるだけで汗が止まらなくなる…そんな人におすすめなのが、メッシュ素材のインナーウェアです。 ジャケットの下に着るだけで、プロテクターが体にフィットし、汗をかいてもムレにくいのが魅力です。
👉おすすめ:デイトナ バイク インナーウェア(プロテクター別売)夏用
- メッシュ素材で通気性抜群
- プロテクターのズレを防ぎ、装着感が安定
- 薄手で軽いので、真夏のツーリングにも最適
暑い季節ほど装備を軽くしたくなりますが、転倒は季節を選びません。 夏用インナーを取り入れることで、安全と快適さをどちらも手に入れましょう🌞
❄️ 秋・冬:防風・防寒ジャケットで全身を守る
寒い季節は、冷たい風が体温を奪い、集中力を下げてしまいます。 そんなときは、防風・防寒機能つきのライディングジャケットが心強い味方。 最近のモデルは軽くて動きやすく、もちろんCEプロテクターも内蔵されています。
👉おすすめ:RSタイチ バイクウェア 秋冬 防風・防寒 CEプロテクター内蔵
- 胸部・背中・肘にCEプロテクターを標準装備
- 防風+防寒+ストレッチ素材で動きやすい
- 秋〜冬のロングツーリングにも最適
防寒ジャケットは「重い・ゴワゴワする」と思われがちですが、最近はシルエットもスタイリッシュ✨ ツーリング先のカフェに寄っても違和感のないデザインが増えています。

季節ごとに装備を使い分けることで、「暑い」「寒い」「面倒くさい」という理由でプロテクターを外すことがなくなります。 次の章では、さらに一歩進んだ安全装備──エアバッグシステムについて解説します。
6.エアバッグシステムという新しい選択肢
胸部プロテクターの重要性を理解した方に、もうひとつ知ってほしいのが「エアバッグシステム」です。 最近では、レーシングライダーだけでなく一般ライダーの間でも注目が高まっています🏍️
エアバッグシステムとは?
エアバッグシステムは、事故や転倒を検知すると瞬時に膨張して体を包み込み、衝撃をやわらげる装備です。 特に胸や背中、首回りといった致命傷を受けやすい部分を守るために開発されています。
構造自体は車のエアバッグと似ていますが、バイク用は「着るタイプ」。 ベストやジャケットの形をしており、普段のウェアの上から着用するだけでOKです。
主なエアバッグシステムのタイプ
| タイプ | 作動方式 | 特徴 | 展開速度 |
|---|---|---|---|
| 機械式(Hit-Airなど) | バイクとライダーをつなぐワイヤーが引っ張られることで作動 | 充電不要で維持費が安く、確実に膨らむ。低速でも作動可能 | 約0.2秒 |
| 電子式(フィリガンなど) | センサーが転倒を検知して自動作動 | 展開が非常に速く、高速走行時の衝撃に強い。精密制御で誤作動も少ない | 約0.03〜0.06秒 |
電子式は高性能ですが価格も高め。 一方で機械式はリーズナブルでメンテナンスが楽なので、通勤ライダーにも人気です。 自分の走行スタイルや頻度に合わせて選ぶと良いでしょう😊
プロテクターとの併用がベスト!
エアバッグシステムは“衝撃を受ける前に膨らむ”という性質がありますが、 胸部プロテクターのように常に装備されている防御層とは違います。 そのため、エアバッグ+胸部プロテクターの併用が最も効果的です。

実際、多くのライダーが「エアバッグを導入したらもう戻れない」と語るほど。 安心感がまるで違うんです。特にツーリング派や長距離ライダーには、ぜひ検討してほしい装備ですね。
7.事故後の備えも大切に
ここまでお話してきたように、胸部プロテクターやエアバッグシステムは、事故の被害を大幅に軽減してくれる心強い装備です。 でも、どんなに気をつけていても「100%事故を防ぐ」ことはできません。
転倒や衝突でバイクが大きく壊れてしまった場合、修理費が高額になり、結果的に廃車を選ばざるを得ないケースもあります。 そんなときに慌てないためにも、「いざという時の備え」を知っておくことが大切です。

安全装備を整えることはもちろん大切ですが、事故後の手続きを知っておくことも“ライダーの責任”の一部。 「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、準備をしておけばいざという時に冷静に動けます。
まとめ|胸部プロテクターは“無事に帰るための最低限の装備”
バイクは自由で楽しい乗り物。でも、その自由の裏には「危険」と常に隣り合わせという現実があります。 だからこそ、胸部プロテクターは“命を守る最後の壁”なんです。
- 胸部損傷はバイク事故による死亡原因の第2位(約37.8%)
- JMCA推奨マークやCE規格の製品を選ぶと安心
- 季節に合わせた装備で「つけない理由」をなくす
- エアバッグやインナータイプの併用でさらに安全性アップ
ヘルメットと同じように、胸部プロテクターも「つけて当たり前」の時代になりつつあります。 安全装備を整えることは、自分のためだけでなく、家族に“必ず帰る”と約束する行為でもあります。
今日からはぜひ、あなたのライディングウェアの一部に胸部プロテクターを取り入れてみてください。 その一歩が、未来の自分と大切な人を守ります🏍✨
あわせて読みたい
- 雨の日にバイクは危険?安全に走るための注意点と装備まとめ【初心者必見】
- 安物は命取り?絶対ケチってはいけないバイク部品3選
- 【初心者向け】バイク免許はどこで取る?教習所と合宿の違いと選び方を徹底比較!
よくある質問
- Q胸部プロテクターはどれくらいの頻度で買い替えるべき?
- A
使用頻度にもよりますが、おおよそ3〜5年が目安です。 フォーム部分の劣化や変形が見られたら、早めに交換しましょう。 また、転倒や強い衝撃を受けた後は必ず買い替えるのが安全です。
- QCEレベル1とレベル2、どっちを選ぶべき?
- A
通勤・街乗り中心なら軽くて動きやすいレベル1、 ツーリングや高速道路を走る方は、より高い衝撃吸収力を持つレベル2がおすすめです。 走行シーンに合わせて選びましょう。
- Q胸部プロテクターとエアバッグ、どっちを優先すればいい?
- A
まずは胸部プロテクターを最優先で導入しましょう。
常時装着しているだけでリスクを大幅に減らせます。
そのうえで、より安心を求める方はエアバッグベストを併用するのが理想的です。








※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに報酬が発生することがあります。
※本記事に記載しているAmazon商品情報(価格、在庫状況、割引、配送条件など)は、執筆時点のAmazon.co.jp上の情報に基づいています。
最新の価格・在庫・配送条件などの詳細は、Amazonの商品ページをご確認ください。