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【2030年220万台】ホンダが“脱EV一本化”を修正!次世代e:HEVと新V6エンジンの全貌

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「ホンダって、EVに全部振り切るんじゃなかったの?」

最近ニュースを見て、そう思った方も多いかもしれません。2021年に“脱エンジン”を掲げたはずのホンダが、ここにきてハイブリッド強化へと舵を切っています。

EVがダメになったの?
ハイブリッドに逆戻り?
今クルマを買うなら、どっちを選べばいいの?

このあたり、正直ちょっとモヤっとしますよね。

でも実は、今回の動きは「迷走」ではなく、「現実に合わせた再設計」に近いと私は感じています。世界の需要、インフラ事情、価格、そして走りの楽しさ。その全部を見直した結果が、次世代ハイブリッド戦略なんです。

この記事では、

  • なぜホンダはEV比率を修正したのか
  • 次世代e:HEVは何が進化するのか
  • 話題の「s+ shift」は本当に意味があるのか
  • 今ハイブリッドを選んでも後悔しないのか

こうした疑問を、順番に整理していきます。

初心者の方には「仕組みがちゃんと分かる」ことを。
中級者以上の方には「構造や判断軸まで納得できる」ことを。
そしてクルマ選びで迷っている人には「自分で判断できる基準」を持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

エンジンは本当に終わるのか。
それとも、まだ進化の途中なのか。

一緒に、冷静に整理していきましょう🙂


  1. 結論:ホンダは“EV撤退”ではなく“最適解へ修正”した
  2. EV一本化はなぜ修正されたのか?
    1. EV需要の現実とインフラ問題
    2. ハイブリッドが“今ちょうどいい”理由
  3. e:HEVはどんな構造?シリーズと何が違う?
    1. 基本は“モーター主役型”
    2. 高速域ではエンジンが“直結”する
    3. 他社方式との違いはどこ?
  4. 擬似変速は“演出”なのか“進化”なのか?
    1. ハイブリッド特有の違和感とは何か
    2. s+ shiftがやっていること
    3. 判断基準はここを見る
  5. 【途中要約】ここまでの整理
  6. 直噴化とタンブル流強化の意味
    1. タンブル流とは?
    2. 直噴化のメリットと注意点
  7. 大型SUV対応は“パワー自慢”ではない
    1. なぜ直4では足りないのか?
    2. V6=燃費悪化とは限らない理由
    3. 排気量=時代遅れという思い込み
  8. 軽量化は燃費だけの話ではない
    1. 軽くなると何が変わるのか?
    2. 走りと安全にも影響する
  9. 今ハイブリッドを買っても大丈夫?判断基準を整理する
    1. まずは利用環境を整理する
    2. 電子制御が増える時代の注意点
    3. 実燃費の目安はどれくらい?カタログ値との違いも整理する
    4. 最終的な判断軸はここ
  10. よくある誤解とその線引き
    1. ① EV減速=EV失敗?
    2. ② 擬似変速=ただのごまかし?
    3. ③ 直噴=壊れやすい?
    4. ④ 排気量アップ=時代逆行?
    5. ⑤ ハイブリッドはもう古い技術?
  11. まとめ:ホンダは“エンジンを捨てた”のではなく、“磨き直した”
    1. 参考文献
  12. よくある質問
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結論:ホンダは“EV撤退”ではなく“最適解へ修正”した

まず一番大事なところからお話しします。

ホンダはEVをやめたわけではありません。
方向転換というより、「現実に合わせたバランス調整」です。

もともとホンダは、2040年までに新車販売をすべてEVとFCVにする方針を掲げていました。しかし、ここ数年で見えてきたのは、世界中が一気にEVへ移行するほど単純ではない、という現実です。

  • 地域によって充電インフラの整備状況が大きく違う
  • 電気代や車両価格の問題がある
  • 寒冷地や長距離利用では課題も残る

そこでホンダは、2030年のEV・FCV販売比率目標を従来の30%から20%へ修正しました。その一方で、同年に世界販売360万台のうち約220万台をハイブリッド車にするという計画を打ち出しています(※いずれも発表時点の目標値)。

ここで誤解してほしくないのは、「EVが失敗したからハイブリッドに戻った」という単純な話ではないということです。

むしろ、

  • EVは将来の本命
  • ハイブリッドは“今の最適解”

という位置づけに近いと考えるほうが自然です。

たとえば、こんな判断基準があります。

利用環境向いている選択
自宅に充電設備あり・近距離中心EVが有利
長距離移動が多い・寒冷地ハイブリッドが現実的
価格バランス重視ハイブリッドが安定

つまりホンダは、「理想」よりも「現実の使われ方」を優先したわけです。

そしてもうひとつ重要なのは、ハイブリッドを“つなぎ”として扱っていない点です。今回の戦略は、エンジンと電動技術をさらに磨き込む、積極的な進化路線なんです。

ここから先は、その中身――次世代e:HEVがどう変わるのかを、順番に見ていきましょう。


EV一本化はなぜ修正されたのか?

では、なぜホンダはEV比率を修正したのでしょうか。

ここを感情で考えると「やっぱりEVは無理だったの?」となりがちですが、実際はもっと冷静な理由です。ポイントは市場の現実です。

EV需要の現実とインフラ問題

EVは間違いなく未来の中心技術です。ただし、世界中が同じスピードで進んでいるわけではありません。

  • 都市部と地方で充電環境に大きな差がある
  • 集合住宅では自宅充電が難しいケースが多い
  • 寒冷地では航続距離が大きく低下する
  • 車両価格がまだ高い

たとえば「戸建てで通勤往復20km」という使い方ならEVはかなり相性がいいです。でも「月に何度も長距離移動する」「マンション住まい」という条件だと、一気にハードルが上がります。

この“利用環境のばらつき”が、EV一本化を難しくしている最大の理由です。

ハイブリッドが“今ちょうどいい”理由

一方でハイブリッドはどうでしょうか。

  • 給油インフラはすでに完成している
  • 市街地ではモーター走行で高効率
  • 高速道路ではエンジン駆動で安定
  • EVより価格が抑えられる

つまり、どんな地域でも平均点が高いのがハイブリッドです。

私はよく「万能型」と表現します。突出した特性はなくても、大きな弱点もない。だから世界全体で見ると、まだまだ需要が強いんですね。

ここで大事な線引きをしておきます。

EV減速 = EV失敗 ではありません。

正確には、

  • EVは将来の主軸
  • ハイブリッドは現在の最適解

という時間軸の違いです。

ホンダはこの「今」と「未来」のバランスを取り直した、というのが今回の戦略修正の本質なんです。

では次に、その“今の主役”であるe:HEVの構造を、きちんと整理していきましょう。


e:HEVはどんな構造?シリーズと何が違う?

ここからは、ホンダのハイブリッド「e:HEV」の中身を整理していきます。

なんとなく「ハイブリッド=エンジンとモーターが両方動くクルマ」というイメージはあると思います。でも実は、メーカーごとに中身はかなり違います。

まず押さえておきたいのは、e:HEVは2モーター方式だということです。

基本は“モーター主役型”

e:HEVは、低速〜中速域ではほとんどモーターで走ります。

  • 発進はモーターのみ
  • 市街地走行も基本はモーター駆動
  • エンジンは主に発電担当

つまり構造的にはモーター主役型なんですね。

エンジンは裏方で発電機を回し、その電気でモーターを動かす。これがいわゆる「シリーズハイブリッド」に近い動きです。

高速域ではエンジンが“直結”する

ただし、ここがホンダの特徴です。

高速走行になると、モーターよりもエンジンのほうが効率が良くなる領域があります。そのときは、エンジンが直接タイヤを駆動します。

  • 高速巡航ではエンジン直結
  • 駆動ロスを減らす設計
  • 燃費と安定性を両立

このためe:HEVは、シリーズ+パラレルの性質を併せ持つ方式と言われます。

ここが誤解されやすいポイントです。

「シリーズハイブリッド=常にエンジンは発電専用」ではありません。
e:HEVは状況に応じて役割を切り替える“賢い構造”なんです。

他社方式との違いはどこ?

一般的に日産のe-POWERはエンジンを発電専用として使うシリーズ方式です(※公表資料に基づく一般的な説明)。

一方でホンダe:HEVは、

比較軸e:HEVシリーズ専用型
低速域モーター駆動モーター駆動
高速域エンジン直結ありモーター駆動
効率の狙い領域別最適化電動走行重視

つまりe:HEVは「状況ごとに効率がいいほうを選ぶ」設計なんですね。

ここで混同しやすい概念も整理しておきましょう。

ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドは別物です。

e:HEVはストロングハイブリッドに分類されます。モーター単独でしっかり走れるタイプです。

詳しい違いはこちらで整理しています。

構造を正しく理解すると、「なんとなくすごい」から「なぜ効率がいいのか分かる」に変わります。

次は、このe:HEVが“体感的にどう進化するのか”――話題のs+ shiftを見ていきましょう。


擬似変速は“演出”なのか“進化”なのか?

ここからが今回の技術的な目玉、「s+ shift(エスプラスシフト)」の話です。

ハイブリッドに乗ったことがある人なら、一度はこう感じたことがあるかもしれません。

  • アクセルを踏んだのに、エンジン音だけ先に高くなる
  • 車速と回転数が合っていない気がする
  • 加速が“滑る”ような感覚がある

これは故障ではありません。ハイブリッド特有の制御によるものです。

特にモーター主体のシステムでは、エンジン回転と車速が必ずしも一致しません。効率を優先すると、どうしても“音と体感のズレ”が生まれるんですね。

ハイブリッド特有の違和感とは何か

従来のエンジン車では、

  • 回転数が上がる
  • シフトアップする
  • 加速が段階的に続く

という流れが自然に連動しています。

ところがハイブリッドでは、発電のためにエンジンが回ることもあります。つまり、加速とは関係なく回転数が上がる場面があるわけです。

これが「違和感」の正体です。

s+ shiftがやっていること

s+ shiftは、このズレを制御で補正する仕組みです。

  • 加速時に擬似的な“段付き”を作る
  • 減速時には疑似シフトダウンを演出
  • タコメーター表示とエンジン音を同期

ポイントは「実際にギアがあるわけではない」ということです。

内部的には電子制御でトルクと回転を細かく調整しています。その結果、体感としてはAT車のような自然な変速フィールになります。

ここで大切な線引きをしておきます。

演出=偽物ではありません。

クルマは“効率”だけでなく“感覚”も重要です。視覚・聴覚・加速Gが一致すると、ドライバーは安心します。逆に一致しないと不安になります。

s+ shiftは、その心理的な違和感を減らすための技術です。

判断基準はここを見る

実際に試乗するときは、次のポイントを意識してみてください。

  • 加速中、回転の上がり方が自然か
  • アクセルオフ時に減速が唐突でないか
  • エンジン始動時に不快なショックがないか

この3つがスムーズなら、制御はうまく働いています。

ハイブリッドは効率の塊ですが、同時に“フィーリングとの戦い”でもあります。ホンダはそこを本気で詰めてきた、というわけですね。

次は、エンジンそのものがどう進化するのかを見ていきましょう。


【途中要約】ここまでの整理

いったんここで、流れを整理しておきます。

  • ホンダはEVをやめたわけではなく、販売比率を現実に合わせて修正した
  • ハイブリッドは“つなぎ”ではなく、今の最適解として強化されている
  • e:HEVはモーター主役型だが、高速域ではエンジン直結も使うハイブリッド構造
  • s+ shiftは効率を落とさず、体感の違和感を減らす制御技術

つまり今回のテーマは、「EVかエンジンか」という二択の話ではありません。

どうやって効率と楽しさを両立させるか、その進化の方向性の話なんです。

ここまでは“制御”の進化を見てきました。
次は、エンジンそのものの中身がどう変わるのかを掘り下げていきます。


直噴化とタンブル流強化の意味

ここからは、エンジンそのものの進化についてです。

「ハイブリッドなのにエンジンを強化するの?」と思うかもしれません。でも実はここが重要なんです。モーター主体とはいえ、発電や高速巡航ではエンジン効率がそのまま燃費に直結します。

次世代の直列4気筒エンジンでは、

  • すべて直噴化
  • ピストン形状の最適化
  • タンブル流の強化
  • 細部まで軽量化

という改良が行われます。

タンブル流とは?

タンブル流とは、シリンダー内で発生する縦方向の渦状の空気の流れのことです。

吸い込まれた空気がただ入るだけでなく、強い渦を作ることで、燃料としっかり混ざります。

混ざり方が良くなるとどうなるか。

  • 燃焼が速くなる
  • 無駄な濃い燃料を使わなくて済む
  • 熱効率が向上する

結果として、パワーと燃費の両立につながります。

今回ホンダは、ピストン上面の形状を見直すことで、このタンブル流を加速・保持できるよう改良しています。これは地味に見えて、かなり本質的な進化です。

直噴化のメリットと注意点

次世代エンジンは直噴仕様になります。

ポート噴射は吸気ポートで燃料を吹きますが、直噴はシリンダー内に直接噴射します。これにより、より細かい燃料制御が可能になります。

メリットは明確です。

  • 燃費向上
  • 出力向上
  • 排出ガスの最適化

ただし、直噴は万能ではありません。

一般論として、燃焼室内のカーボン堆積リスクが増える可能性があります。そのため、エンジンオイル管理や定期メンテナンスはより重要になります。

オイル選びについては、こちらでも詳しく解説しています。

ここでの線引きも大事です。

直噴=壊れやすいではありません。
正しく設計され、適切に管理されていれば、高効率化の大きな武器になります。

ハイブリッドだからこそ、エンジンの質を上げる。
この姿勢が、今回の戦略の核心部分なんです。

次は、V6エンジン追加の意味を見ていきましょう。


大型SUV対応は“パワー自慢”ではない

次世代e:HEVには、新たにV6エンジンが組み合わされる計画が示されています。

ここだけを見ると「時代に逆行してない?」「排気量アップって燃費悪化では?」と感じる方もいるかもしれません。

でも、このV6追加は“パワー自慢”の話ではありません。
大型車に最適な電動化を実現するための選択なんです。

なぜ直4では足りないのか?

北米市場では、

  • 3列シートSUV
  • 牽引用途(トレーラー)
  • 高速巡航時間が長い

といった使用環境が一般的です。

車重が2トンを超えるモデルでは、発電効率や巡航効率の観点から、排気量に余裕があるほうが合理的なケースがあります。

無理に小排気量エンジンで引っ張るより、
適切な排気量で低回転・高効率を狙うほうが、結果として燃費も安定します。

V6=燃費悪化とは限らない理由

ここが誤解されやすいポイントです。

排気量が大きい=常にガソリンを大量消費、ではありません。

重要なのは、

  • どの回転域で使うか
  • どの負荷領域で使うか
  • モーターとの役割分担

です。

ハイブリッドの場合、エンジンは常に全力で回るわけではありません。
効率の良い回転域だけを使う設計が可能です。

つまりV6追加は、

  • 大型車でもストレスなく走れる
  • 高速巡航で無理をしない
  • 静粛性(NVH)を向上させる

という“総合バランス改善”のための選択です。

排気量=時代遅れという思い込み

電動化の時代になると、「小排気量こそ正義」という空気が強くなります。

でも実際は、車重や用途によって最適解は変わります。

例えば軽量なコンパクトカーと、3列SUVを同じエンジン思想で設計するのは無理がありますよね。

今回のV6 e:HEVは、「大型車でもハイブリッドを主役にする」ための布石とも言えます。

排気量アップは後退ではなく、
適材適所の最適化なんです。

次は、プラットフォーム軽量化がどれほど重要かを見ていきましょう。


軽量化は燃費だけの話ではない

エンジンが進化し、V6まで用意される。
でも実は、それと同じくらい重要なのがプラットフォームの軽量化です。

ホンダは中型車用の新プラットフォームで、現行比約90kgの軽量化を目指しています。

90kgと聞くとピンとこないかもしれませんが、成人男性1人分に近い重さです。それが常に車に積まれていると考えると、かなり大きな差ですよね。

軽くなると何が変わるのか?

まず分かりやすいのは燃費です。

  • 発進時に必要なエネルギーが減る
  • 加速時の負担が小さくなる
  • ブレーキで止めるエネルギーも減る

つまり、モーターもエンジンも“楽に仕事ができる”状態になります。

でも軽量化のメリットはそれだけではありません。

走りと安全にも影響する

  • ハンドリングが軽快になる
  • タイヤやブレーキの負担が減る
  • サスペンションの動きが正確になる

重い車は安定しますが、同時に慣性も大きくなります。軽くなることで、クルマはより“思った通りに動く”ようになります。

ただし、ここも誤解しやすいポイントです。

軽い=安全性が低いではありません。

現代の軽量化は、単純に薄くするわけではなく、

  • 高張力鋼板の活用
  • 構造最適化
  • 不要部位の削減

といった設計思想によるものです。

重量と性能の関係については、こちらでも詳しく解説しています。

エンジン効率の向上、モーター制御の進化、そして軽量化。
この3つが組み合わさって、初めて次世代e:HEVは完成形に近づきます。

では最後に、実際の購入判断をどう考えればいいのかを整理していきましょう。


今ハイブリッドを買っても大丈夫?判断基準を整理する

ここまで読んで、「理屈は分かったけど、結局どう判断すればいいの?」と感じている方もいると思います。

クルマ選びで大切なのは、“未来の理想”ではなく自分の使い方との相性です。

まずは利用環境を整理する

次の3つをチェックしてみてください。

  • ① 自宅に充電設備はあるか?
  • ② 月に何回長距離移動するか?
  • ③ 駐車環境は屋外か屋内か?

✔ 自宅充電が可能で近距離中心
→ EVのメリットが最大化されます。

✔ 長距離移動が多い/寒冷地
→ ハイブリッドの安定感が有利です。

✔ 価格バランスを重視
→ ハイブリッドは依然として堅実な選択肢です。

今の段階では、ハイブリッドは“守りの選択”ではありません。
効率と安心感のバランスが取れた、かなり合理的な選択です。

電子制御が増える時代の注意点

次世代e:HEVは高度な電子制御の塊です。

そのため、トラブル時に「何が起きているか」を把握できる環境があると安心です。

例えば、OBD2診断機があれば、警告灯の原因コードを自分で確認できます。

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もちろん、これで全てが分かるわけではありません。
あくまで簡易診断用ですが、警告灯が一瞬ついて消えた場合などの判断材料にはなります。

実燃費の目安はどれくらい?カタログ値との違いも整理する

燃費の話になると、どうしてもカタログ値(WLTCモード)が先に出てきます。

でも実際に気になるのは、普段の運転でどれくらい走るのかですよね。

車種や使い方によって差はありますが、e:HEVクラスの一般的なハイブリッド車では、おおよそ次のようなレンジに収まることが多いです。

走行環境実燃費の目安
市街地中心20〜25km/L前後
郊外・流れの良い道路22〜26km/L前後
高速道路中心18〜22km/L前後

※あくまで一般的な同クラス車両の参考レンジです。車種・タイヤサイズ・運転方法で変わります。

ここでポイントになるのが、高速燃費が極端に落ちにくいという点です。

モーター主体のハイブリッドは市街地で強く、高速では不利になる傾向があります。しかしe:HEVは高速域でエンジン直結を使うため、燃費の落ち込みが比較的穏やかです。

では大型SUV向けV6ハイブリッドはどうか。

まだ正式な数値は出ていませんが、一般的な同クラスのハイブリッドSUVでは、

  • 市街地:15〜18km/L前後
  • 高速:14〜17km/L前後

というレンジに収まるケースが多いです。

ここで注意したいのが、WLTCモードとのズレです。

  • 短距離移動が多い
  • 冬場で暖房を多用する
  • 急加速が多い

こうした条件では、実燃費はカタログ値より10〜20%程度低くなることもあります。

逆に、流れの良い郊外路を一定速度で走る場合は、カタログ値に近づくこともあります。

大切なのは、「カタログ値そのもの」ではなく、自分の使い方に近い環境でのレンジを見ることです。

燃費は技術だけでなく、運転スタイルとの相性で決まります。


最終的な判断軸はここ

私はいつもこう考えています。

  • 燃費だけで選ばない
  • 環境性能だけで選ばない
  • “使い続けやすいか”で選ぶ

クルマは数年単位で付き合う道具です。
毎日のストレスが少ないかどうかが、一番重要なんです。

今のハイブリッドは、性能的にも成熟しています。
少なくとも「時代遅れを選ぶ」ことにはなりません。


よくある誤解とその線引き

ここまで読んでくださった方の中にも、まだ少し引っかかる部分があるかもしれません。

クルマの技術は進化が速い分、イメージだけが先行しやすいんです。
ここで一度、よくある誤解を整理しておきましょう。


① EV減速=EV失敗?

これは違います。

今回の修正は「EVがダメだった」という話ではなく、市場のペースに合わせた調整です。

  • 地域差が大きい
  • インフラ整備が追いついていない地域がある
  • 価格面のハードルが残る

EVは将来の柱であることに変わりありません。ただ、“今すぐ全世界で100%”は現実的ではなかった、というだけです。


② 擬似変速=ただのごまかし?

s+ shiftについて、「音でごまかしているだけでは?」という声もあります。

でも実際は、

  • トルク制御の最適化
  • 減速時の回転同期
  • 視覚・聴覚・体感の一致

といった制御がセットになっています。

“演出”は入っていますが、それはドライバーの違和感を減らすための設計です。
単なるスピーカー音ではありません。


③ 直噴=壊れやすい?

直噴エンジンはカーボン堆積のリスクがある、という話を聞いたことがあるかもしれません。

確かに一般論として、ポート噴射より管理は重要になります。

しかし、

  • 設計の進化
  • 燃焼制御の高度化
  • オイル品質の向上

により、単純に「壊れやすい」と言える時代ではありません。

重要なのは、定期的なオイル管理と点検です。


④ 排気量アップ=時代逆行?

V6追加を見て「ダウンサイジングの流れと逆では?」と思う人もいます。

でも、大型SUVに小排気量を無理に積むほうが効率が悪い場合もあります。

排気量は善悪ではなく、用途との適合性の問題です。


⑤ ハイブリッドはもう古い技術?

これも誤解です。

むしろ今のハイブリッドは、

  • 高度な電子制御
  • 効率的な燃焼技術
  • 軽量プラットフォーム

が融合した、かなり完成度の高い技術です。

“古いから安定している”のではなく、
“成熟して進化している”状態に近いと言えます。

技術の進化を正しく見るには、「イメージ」と「構造」を分けて考えることが大切です。


まとめ:ホンダは“エンジンを捨てた”のではなく、“磨き直した”

今回のホンダの戦略修正は、「EVをあきらめた」という単純な話ではありません。

むしろ私は、こう感じています。

エンジンを捨てるのではなく、もう一度本気で磨き直した。

整理すると、今回のポイントは次の通りです。

  • EV比率の修正は、市場の現実に合わせたバランス調整
  • e:HEVはモーター主役型+高速域エンジン直結という合理設計
  • s+ shiftで“効率とフィーリング”の両立を狙う
  • 直噴化・タンブル流強化で燃焼効率をさらに高める
  • V6追加は大型車向けの最適解
  • 90kg軽量化でトータル性能を底上げ

つまり方向性は一貫しています。

電動化を進めながら、エンジンも極限まで効率化する。

「EVかエンジンか」という対立構造ではなく、
「どうやって無駄を減らすか」という技術の積み重ねです。

私は個人的に、今回の動きはとてもホンダらしいと思いました。

エンジン屋としてのプライドを残しつつ、現実的な市場に対応する。
理想だけで突っ走らない姿勢は、長くクルマに乗るユーザーにとって安心材料でもあります。

今ハイブリッドを選ぶことは、決して“妥協”ではありません。

むしろ今の時代では、かなり合理的な選択肢のひとつです。

大切なのは、「未来の正解」を探すことではなく、
自分の使い方に合った正解を選ぶこと。

技術は進化し続けます。でも、クルマは日常の道具です。

そのバランスを見極められれば、選択に迷いは少なくなるはずです。


参考文献

よくある質問

Q
e:HEVはシリーズハイブリッドですか?
A

基本構造はシリーズに近いですが、完全なシリーズ専用ではありません。

低速〜中速域ではエンジンが発電し、モーターで走行します。しかし高速巡航ではエンジンが直接タイヤを駆動します。

つまり「シリーズ寄りのハイブリッド+高速直結機構」という理解が正確です。

常にモーターだけで走るわけではない点が、シリーズ専用型との大きな違いです。

Q
V6ハイブリッドは燃費が悪くなりませんか?
A

排気量が増えたからといって、単純に燃費が悪くなるとは限りません。

重要なのは、どの回転域で使うかです。

  • 低回転・高効率領域を中心に使う
  • モーターと役割分担する
  • 無理な高回転を避ける

こうした制御ができるのがハイブリッドの強みです。

大型車では、小排気量を無理に回すよりも効率的になるケースもあります。

Q
s+ shiftは故障リスクを増やしませんか?
A

s+ shiftは機械的なギアを増やす仕組みではなく、基本的に制御ソフトウェアによる演出です。

そのため、構造部品が増えるわけではありません。

もちろん電子制御は高度化しますが、現在の車両はもともと多くの制御を統合しています。

定期点検と適切なメンテナンスを行っていれば、特別にリスクが跳ね上がるとは考えにくいです。

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