はじめに
走行中に突然「カツッ!」と音がして、フロントガラスに小さな傷が…そんな経験をしたことはありませんか? その正体こそが飛び石。前を走る車が巻き上げた小石が、自分の車に直撃する現象です。
一見ただの小さな傷に思えても、放置するとガラス全体にヒビが広がり、車検に通らなくなることもあります。さらに、最近の車は自動ブレーキなどのセンサーがフロントガラスに組み込まれているため、交換費用が10万円以上になるケースも少なくありません。
しかも厄介なのは、飛び石の加害者を特定して損害賠償を請求することがほぼ不可能だという点。結局は「自己防衛」がカギになります。
この記事では、
- 飛び石が起こる仕組み
- 被害の具体例と修理・保険の落とし穴
- 被害を減らすための運転のコツ
を分かりやすく解説していきます。愛車を余計な出費から守るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
飛び石とは何か
「飛び石」とは、走行中に前を走る車がタイヤで小石を跳ね上げて、後ろを走る車に当たる現象のことを指します。
道路にはアスファルトの隙間や、工事などで散らばった小石が意外と多く落ちています。特に高速道路や郊外の道路では、車のスピードが速いため小石が勢いよく弾き飛ばされやすいのです。
飛び石の特徴としては、
- 車のボディや塗装に細かい傷をつける
- ヘッドライトやフロントバンパーに**チッピング(欠け)**を起こす
- フロントガラスに当たれば、小さなヒビや割れにつながる
といった被害が挙げられます。

しかも小石は目に見えない速さで飛んでくるため、避けようと思ってもほとんど不可能です。つまり、気づいたときには「パチン!」と音がして、すでに傷がついてしまっているケースが大半なのです。
飛び石による被害と影響
飛び石は「小さな石だから大丈夫でしょ」と軽く見られがちですが、実際にはかなり厄介なダメージをもたらします。代表的な影響を整理すると次の通りです。
1. 車体・ガラスへの物理的損傷
小石がボディに当たると塗装が剥がれたり、バンパーに小さな凹みができたりします。さらに厄介なのはフロントガラスへの直撃。ヒビが入ったり、小さな「星型」の傷ができることがあります。この傷は時間が経つと広がりやすく、放置すると交換が必要になるケースも多いです。
2. 車検への影響
フロントガラスに視界を妨げる大きなヒビが入っていると、車検に通らない可能性があります。見た目は小さいヒビでも、検査官が「運転に支障あり」と判断すればアウト。結局はガラス交換が必要になってしまいます。
3. 修理費用の高さ
最近の車は、フロントガラスに自動ブレーキ用のカメラやセンサーが内蔵されているため、単純なガラス交換では済みません。センサーの再調整まで含めると10万円以上の修理費用になることも珍しくありません。
4. 保険利用のリスク
車両保険を使えば修理代は補償されますが、免責金額が設定されていれば一部は自己負担です。さらに2013年以降は、飛び石で保険を使うと翌年から保険等級が1つ下がり、保険料が上がる仕組みに変更されています。短期的には助かっても、長期的には損する場合もあるのです。
5. 損害賠償の困難さ
「石を跳ね上げたのは前の車なんだから請求できるのでは?」と思う方も多いですが、実際にはほぼ不可能です。前の車が故意に小石を飛ばしたわけではないため、法的に過失を問えません。つまり、泣き寝入りになるケースが大半です。
飛び石が発生しやすい状況
飛び石はどんな道路でも起こり得ますが、実は条件次第で発生しやすさが大きく変わります。以下のような場面では特に注意が必要です。
1. 高速走行時(速度が60km以上)
速度が上がるほど、タイヤが小石を跳ね飛ばす勢いも強くなります。特に高速道路やバイパスなどでは、飛び石がフロントガラスに直撃する確率が急上昇します。走行音に紛れて「カチッ」と小さな音がしていたら、それは飛び石のサインかもしれません。
2. 路面が乾いているとき
乾いたアスファルトでは、小石が路面に留まりやすく、車のタイヤに巻き上げられやすい傾向があります。逆に雨で濡れているときは、石が路面に張り付いて動きにくくなるため、飛び石の発生は少ないとされています。
3. 舗装状態が悪い道路
工事中や路肩に砂利が残っているような道では、小石が散乱しているため危険度が増します。特に新しく舗装したばかりの道路では、アスファルト片が剥がれて飛んでくるケースもあるので要注意です。
4. 大型車の後方
ダンプカーや大型トラックの荷台周りは砂利や土を積んでいることが多く、タイヤから落ちた石や荷台からこぼれた砂利が飛んでくることがあります。特にマッドフラップ(泥除け)が付いていない車両の後ろは危険ゾーンです。
飛び石を防ぐ運転方法(自己防衛策)
飛び石は完全に避けることは難しいですが、運転の工夫次第でリスクを大幅に減らすことができます。以下のポイントを意識してみましょう。
1. 車間距離をしっかり取る
飛び石は、数回バウンドしてすぐに地面に落ちます。そのため、十分な車間距離を取るだけでフロントガラスに当たる確率を下げられるのです。特に高速道路では「思った以上に距離をあける」くらいが安心です。
2. 速度を控えめにする
小石が当たったときのダメージは、走行速度に比例して大きくなります。つまり、速度を抑えるだけでガラスにヒビが入るリスクを軽減できるということ。前方に車がいる場合は、あえて速度を少し落とすのも有効です。
3. 大型トラックの後ろを選ぶ
意外ですが、マッドフラップ(泥除け)がしっかり付いた大型トラックの後ろは比較的安全です。小石が跳ねても泥除けで遮られるため、飛び石が飛んでくる確率が下がります。もちろん、過度に接近せず適度な距離を保つことが大前提です。
4. 分岐点では注意する
高速道路のインターチェンジやジャンクションでは、車線変更や割り込みが発生しやすくなります。このタイミングで急加速する車がいると、石が跳ねやすくなるので危険です。分岐手前では車間を少し詰めて割り込みを防ぐとともに、自分も急な車線変更を避けるようにしましょう。
5. 車線を選ぶ
工事後の車線や路肩寄りのレーンは小石が多く残っている場合があります。なるべく路面状態の良いレーンを選んで走るのも有効です。
修理・保険の現実
飛び石の被害を受けた場合、多くの人が最初に頭に浮かべるのは「修理費用」と「保険」ではないでしょうか。ここでは、その現実的な側面を整理します。
1. 修理費用の高さ
フロントガラスの小さなヒビなら、樹脂を注入して補修する「リペア」で済むこともあります。この場合、費用は1~3万円程度で済むケースが多いです。
しかし、ヒビが大きい・視界を妨げる位置にある場合はガラス交換が必要になり、最近の車だと10万円以上かかることも珍しくありません。特に自動ブレーキやレーンキープアシストのセンサー付きガラスは再調整が必要になるため、費用がさらに跳ね上がります。
2. 保険の利用と注意点
車両保険が付帯していれば修理費用はカバーされます。ただし、
- 免責金額が設定されていれば自己負担が発生する
- 2013年以降、飛び石で保険を使うと翌年の等級が1つ下がり、保険料が上がる
という注意点があります。短期的には助かりますが、長期的には負担増になる可能性があるため、保険を使うかどうかは修理費用と照らし合わせて慎重に判断すべきです。
3. 損害賠償はほぼ不可能
「前の車が石を跳ねたのだから、責任を取ってもらえないの?」と思うかもしれません。しかし、飛び石は過失や故意ではなく不可抗力とされるため、相手に請求するのはほぼ不可能です。結局、自分で対処するしかないのが現実です。
4. 保険を賢く見直す
飛び石リスクに備えるなら、定期的な保険の見直しも重要です。最近では、ネットで簡単に複数社の見積もりを比較できるサービスも登場しています。
まとめ
飛び石はドライバーなら誰でも遭遇する可能性がある、避けづらいトラブルです。小石ひとつでフロントガラスにヒビが入り、最悪の場合は10万円以上の修理費につながることもあります。しかも、加害者に責任を問えないため、最終的には自分で対応するしかありません。
だからこそ重要なのは「自己防衛」。
- 車間距離をしっかり取る
- 速度を抑える
- マッドフラップ付きの大型車の後ろを選ぶ
といった運転を意識するだけで、飛び石被害の確率はぐっと下げられます。
また、万が一に備えて保険の内容を確認・見直しておくことも大切です。飛び石の修理は保険でカバーできても、等級ダウンで翌年以降の保険料が上がる可能性があります。長い目で見て損をしないよう、普段から備えておきましょう。

愛車を守るには「ちょっとした心がけ」が何よりの武器になります。今日からできる工夫を取り入れて、安心してドライブを楽しんでくださいね。
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飛び石以外にも、走行中にはさまざまなトラブルや危険が潜んでいます。あわせて以下の記事も読んでおくと、さらに安全運転の知識が広がりますよ。
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よくある質問
- Q飛び石でフロントガラスに小さなヒビが入ったら、すぐ交換しないとダメ?
- A
必ずしもすぐ交換が必要とは限りません。1cm程度までの小さなヒビなら「リペア修理(樹脂注入)」で対応できるケースが多いです。ただし放置するとヒビが広がり、最終的に交換が必要になることがあるため、早めの修理が安心です。
- Q飛び石の修理は保険を使うべき?それとも自費で直したほうがいい?
- A
修理費用が数万円程度なら、自費で修理したほうが結果的にお得な場合があります。なぜなら、保険を使うと翌年から等級が1つ下がり、数年間で支払う保険料が上がるからです。修理費用が高額な場合のみ、保険を使うかどうかを検討するのがおすすめです。
- Q高速道路以外でも飛び石は起こるの?
- A
はい、起こります。工事中の道路や舗装が荒れている道路、砂利が多い場所などでは、一般道でも飛び石が発生する可能性があります。特に郊外の片側1車線道路では大型車の後ろを走ることも多いため、注意が必要です。






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